コラム

明けまして、私、彼氏ができました 横澤夏子コラム#3

先輩が”女と別れた理由”を学んで、結婚への対策練ってます

と、こんな感じでお付き合いできたので、羽交い締めにしてでも結婚しようって思ってます、死ぬ気で。うふふ! 彼は「する気はあるけど……今は」っていう感じで、“あ、こうやって世の女性ははぐらかされているのか!”と思って。対策を練るために、芸人の先輩にひたすら“歴代の彼女と別れた理由”を聞いたんです。それが分かれば、逆にそれさえしなければ結婚が近づくと思って。そしたら、“料理ができない”が第1位で! だから翌日から調味料を揃えて“料理をよくする女のキッチン”を作り始めました。ラップがすぐ出せる場所に置いてみたり……。

そうこうしているうちに、“料理ができる女”を演出する一番の方法、見つけちゃったんです。しかも料理を作らずに(笑)。居酒屋に行ったときに、「これ作れそう!」とか、「こういうお皿あったらいいよね」とか、“このコ料理するんだ”って思わせるワードをひたすら口に出すんです。ちなみに最強のワードは、「これに380円はもったいない~!」です。枝豆のオイル煮とか炒めたやつとかあるじゃないですか、そういうのが出てきたらチャンス、すかさず攻撃! 「へえ、このコ家で料理するんだあ。しかも節約もできそう!」って思わせられる、Wチャンスですよ。

でもここまでアピールすると、いざ作るってなったときにハードルが上がりますよね。だから彼に出すときに「え、マジで失敗したんだけど。ごめんごめん!」っていう言い訳は必須。そうすれば普通の味で十分なんです。私はその作戦で「あれ、でもおいしいよ」って、ちょうどいいラインにもっていくことに成功。女子の前でやるとただの自慢になっちゃうので、ここぞとばかりに好きな人の前でやりました!

『なつこの婚活から騒ぎ』、本当に結婚が視野に入って参りました。あ、来月電撃入籍しても、連載終わらせないでくださいよ! なんとか結婚に持ち込みたいな〜 (笑)。サラッと指輪して「あれ、何その指輪!」って周りにツッコまれて、「あ、ごめんなさい、実は❤」みたいな。あ〜、うざ〜い、楽しみ〜。


よこさわ・なつこ 1990年生まれ、26歳。新潟県出身。高校卒業後、NSC東京校に入学。19歳でよしもと∞ホールで初舞台を踏む。2017年の「R-1ぐらんぷり」では見事決勝に進出。

Illustration/いいあい

 

 

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