コラム

「夏麦論」?「瑞西」?読めそうで読めない「国名の漢字」5つ

普段はカタカナで表記されることが多い、世界の国々の名前。

スポーツの国際試合を観戦したり、SNSなどで話題になっているスポットを知ったりして、ふれる機会はあることでしょう。

今回は、国名の漢字表記を5つご紹介するので、読めるかどうかチェックしてみてくださいね。

 

(1)「和蘭陀」

西ヨーロッパに位置する「和蘭陀」。

首都には、世界遺産となった運河地域があり、街の景観そのものが芸術作品のように美しい場所です。

また、“自転車大国”とも言われていて、実際に首都をはじめとする「和蘭陀」の街では自転車に乗っている人がとても多く、人々の生活に深く根ざしています。

そんな「和蘭陀」の正しい読み方は……

 

「オランダ」です。

「和蘭陀」以外にも、「和蘭」「阿蘭陀」と表記されることがあります。ちなみにオランダを略称で表記すると「蘭」になりますよ。

(2)「夏麦論」

中部アフリカに位置する「夏麦論」。

国名は、1470年にポルトガル人では初めて夏麦論に訪れた人が、エビが多かったことから、ポルトガル語で「小エビ」という意味の言葉を名付けたことがきっかけだとされています。

そんな「夏麦論」の正しい読み方は……

 

「カメルーン」です。

ちなみに、ポルトガル語で「小エビ」は「カマラウン」と言うそうですよ。

(3)「瑞西」

「瑞西」は中央ヨーロッパに位置する国で、他国間で戦争が起きた場合、戦争の圏外に立つ“永世中立国”として知られています。漢字一文字で示す場合は「瑞」です。

一方で、同じくヨーロッパの「スウェーデン」は漢字で「瑞典」と書き、漢字一文字の場合は「瑞西」と同じく「瑞」と表記されます。

それぞれ同じ略称ですが、2国を区別する場合はスウェーデンを「典」と表記するそうです。

そんな「瑞西」の正しい読み方は……

 

「スイス」です。

(4)「越南」

思わず「こしなん」などと読んでしまいそうなこちらの国名。

「越南」は東南アジア地域に位置し、日本からも比較的近い場所にある国です。

また、越南料理は日本にも広く普及していて、たとえばフォーや生春巻きといったものがあります。

そんな「越南」の正しい読み方は……

 

「ベトナム」です。

ベトナムを漢字一文字で表記する場合、「越」と書きます。

(5)「濠太剌利」

オセアニアに属する国「濠太剌利」。

旅行スポットとして人気で、ココに訪れたら「一度はコアラに触ってみたい」と思う方は多いのでは?

もうお分かりでしょうか。

「濠太剌利」の正しい読み方は……

 

「オーストラリア」です。

ちなみに、「豪州」と表記されることもあります。

普段はカタカナで表記されていることが多いので、漢字から国名をイメージすることは難しかったかもしれません。雑学として身につけておいてきっと損はないと思いますよ!

 

文/大内千明 画像/Shutterstock(PR Image Factory、Neirfy、Natanael Ginting、Natali Glado、noina、Irina Sokolovskaya)

この記事が気に入ったら

Pick up