特集

YouTuber「カジサック」のバラエティ動画の裏側に完全密着!

今や小学生の「なりたい職業」にランクインするほど人気のYouTuber。私たちもちょっとした空き時間に楽しんでいるこの動画、果たしてどのくらいの労力や時間をかけて作られているのか…?チャンネル登録者数100万人を達成した大人気のYouTuber・カジサックさんの撮影現場に密着しました!

 

カジサック
チャンネル登録者数 1,121,174人(8月6日現在)

1980年生まれ。大阪府出身。キングコングとしても活躍。2018年10月からカジサック名義でYouTuberとしても活動。2019年7月にチャンネル登録者数100万人突破。熊本では、カジサックとしての初の冠番組「カジサックのじゃないと! 」(KKT)も放送中。

カジサックのテレビ顔負けの土バラエティ動画ができるまで

チームの定例会議は2週間に1回。撮影担当、ディレクター、編集スタッフが集まって、半月先までの企画内容とスケジュールを話し合います。ゲストのキャスティングやアポイントは僕が担当しているので、その進捗も報告。

まずは頭の中で組み立ててある動画のイメージを、編集スタッフに伝えます。今日のテーマと流れ、撮り方や動画の使い方などを一通り説明。編集作業は任せているので、できるだけ細かく、分かりやすく指示するようにしています。

「どうもカジサックです」の一言で本編の撮影スタート。オープニングでは今日の動画の内容を簡単に話します。YouTubeでの話し方は、リスペクトしている上沼恵美子さんや陣内智則さんのトークを研究してヒントをもらっています。

大掛かりな機材は使わず、リングライトとカメラ1台が基本。カメラマンのヤスタケはチームカジサックで唯一の専属スタッフ。彼にも声で出演してもらいながら撮影していきます。現場を盛り上げてくれる存在。

今日のゲストはワッキーさん。ずっと出演していただきたくて、自らオファーしました。ワッキーさんがギャグに目覚めたきっかけや、現役お笑い芸人・最強変顔の裏側エピソードなどトークが止まりません!

動画は普段、こんな感じで撮影しています。ゲストの方と僕、カメラマン以外にはスタッフが3人程度。芸人さんにゲスト出演していただく回は、なるべく撮影が長引かないように、段取りよく進めることも意識。

この日は、ワッキーさんとトーク&にらめっこ対決企画。トークが終わったら、背景を変えてにらめっこ対決の撮影に。シーンが変わるごとに照明の当たり方や画角をチェックして、編集スタッフへの指示出しも。

カジサック→チョナサック(長男)→コジサック(次男)→チョジョサック(長女)の順で、ワッキーさんとにらめっこ対決。それぞれの表情をきちんと押さえるために、カメラは2台体制で撮影。僕は判定係に回ります。

自分が出演しないシーンは、カメラマンの近くで映像を入念にチェック。明るさや画角、寄り引きの指示をしながら、にらめっこ対決を盛り上げます。テロップの入れ方やカット割りについてもこの段階で考えています。

次から次へと繰り出されるワッキーさんの変顔に、カジサックもコジサックもあっという間に完敗。みんな大好きなだけに、すぐ笑ってしまいます…。

にらめっこ対決後のコメント撮り。「我慢しようと思ったけど無理だった」というチョナサックの言葉にワッキーさんも笑顔。子ども達も楽しんで参加してくれるのでうれしいです。

今回のラスボスは、よく笑うけど、ポーカーフェイスな一面もあるチョジョサックのかんな。次から次へと繰り出されるワッキーさんの変顔に、1分間耐え抜き見事勝利! ワッキーさんが焦る一面も今回の見どころです。

ワッキーさんに勝利し、「危なかった~! だって面白いんだもん!」とようやく笑顔を見せるかんな。ここまでの所要時間は約45分。あとはエンディングを撮影しておしまいです。

カジサックファミリーが集合して記念撮影。「丸1日ママになってみました」の動画がきっかけで、家族にも出演してもらっています。今までは地方の仕事が多かったけど、YouTubeを始めてからは家族と一緒の時間も増えました。

この日、担当したスタッフはこの3人! 撮影した動画は編集スタッフに渡り、僕の指示を元に編集作業に入ります。その後、総合演出の人にブラッシュアップしてもらい、それを僕が最終的にチェックしてアップされます。

Completed!

撮影/相馬慎之介 取材/坂本結香

(掲載内容はJJ9月号のものになります)

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