育った環境や経歴、年齢も異なる11人が突然ひとつのチームとなり、公私を共に生活していくうえでは大変なことも多いはず。河野さんはどのように立ち振る舞うことで、チームとしての活動を円滑にしているのだろう。
「2019年の12月にデビューする11人が決まって、それ以来ずっと共同生活をしています。JO1は結構クセが強いメンバーが多いので、プチ事件が起こることもしょっちゅう(笑)。グループが結成したばかりの頃はお互いに遠慮があったのもあって、『あいつにはあいつの考えがある』で済ませることも多かったかな。でも、それだと11人がまとまって大きな目標を達成するには足りないんじゃないか、という考え方に変わってきました。11人で何回も話し合って、何回も喧嘩して、チームのルールを作っています。今では、チームの目標を叶えるために、みんなで決め事について話し合うのが、楽しくなってきました!」
昨年の3月4日にデビューしたものの、コロナ禍というまさかの事態に見舞われた。活動が思うようにできなかったり、ファンに会えなかったり…。そんな葛藤を抱えながらも、JO1はアジア最大級の音楽授賞式「2020 MAMA」に出演してBest New Asian Artistを受賞するほど、順調に実力を高めてきた。JO1がチームのレベルを高めるために、例えばどんなルールを作ったのか聞いてみると…。
「ちょっと恥ずかしいんですけれど、最近では寝坊についての話し合いがありまして。あるルールをみんなで決めたんです。そのルールが決まってから、『ぎりセーフ!?』とか言いながら、遅刻しがちなメンバーが駆け込んでくるように。ちょっと遊びや笑いの要素を入れつつ、ゲーム感覚で遅刻を減らせてよかったです」
11人が仕事もプライベートも一緒だと、喧嘩のシーンもきっとあるはず。気まずくても顔を合わせないわけにはいかない…。JO1メンバーが喧嘩したときの仲直り方法って?
「僕らの場合、結局はお互いにJO1のために良かれと思ったことで、ぶつかってしまうことがほとんどで。方向性の違いはあっても、チームのことを考えている点でつながっている、という信頼感があるから、大体はどちらかが謝って、俺も悪かった、お互いに頑張っていこう! となることが多いです」
18歳の豆原くんから25歳の與那城くんまで、年齢差のある11人。社会人になって、年上や年下、先輩や後輩とのつきあい方を模索するJJ世代もきっと多いはず。JO1の真ん中世代の河野さんは、年上や年下のメンバーとどう接しているのだろう。
「多少敬語を使うメンバーもいると思うのですが、精神的にはフラットです。最年少の豆(豆原くん)に普通にタメ語でイジられています(笑)。おいしい状況のときは、あえて先輩ぶったりして、笑いのネタにしていますね」
11人も性格の異なるメンバーが集まると、他人とのつきあい方も色んなタイプがいるのでは。河野さんが個人的に人付き合いがうまいな、と感じるメンバーは?
「(川西)拓実ですね。自分の部屋にメンバーを入れないし、すごくオープンというわけではないんですけど、なぜか愛され上手なんですよ。気がつけば、拓実の周りには人が集まってます。面白いときはめっちゃ面白くて、でも自分の世界がある人ですね」
デビュー後すぐにコロナ禍となったものの、毎日のようにファンを楽しませるコンテンツを発信したり、パフォーマンスの実力を着実に高めたり、この状況でもやるべきことをやりきったデビューイヤー。JO1のテンション管理係という河野さんが、チームのモチベーションを保つ秘訣は?
「デビュー以来、ファンに会えていないという状況は、なかなかキツいです。大きな目標もあるのですが、まずは目先の目標をコンスタントに立て続けること。クリアできそうな目標があると、モチベーションが保てますし、達成するためにその都度でルールを作っています。今後のJO1の目標ですか? 今年の目標は、パフォーマンスで1番と認められるアーティストになること!」
デビュー直後に未曾有の状況に見舞われても、無限大のパワーで輝く光を目指し、ファンを照らし続けてくれた河野さんとJO1のメンバーたち。2年目に挑む彼らから、目が離せそうにない。
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Photography_Yuhki Yamamoto
Stylist_Masaaki Ida
Hair Make-up_Yuko Tamura
Text_Yuriko Kamei
Design_Yoshitatsu Yamaya<Ma-hgra>
Composition_Dai Iwaya