“サステナブルな習慣”について尋ねると、「まずは”可愛い”や”健康のため”から。流行りで終わらせないように、自分のためと思って生活をしていたら自然とサステナブルな選択をしていました」と、何年も前からマイボトル持っていた彼女。
今使っているのは、今年ローンチされたばかりのTENNのボトル。健康を意識して水分をいつも摂るため、基本的に持ち歩いている。「このボトルのいいところは、どれだけ自分が水を飲んでいるか目で見てしっかりわかるところ。そうやってカラダのことを意識をしていたら、サステナブルなことをしていたんです」と彼女にとってマイボトルは当たり前のことだった。
「サステナブルの入り口って、本当にそういうふとしたところからでもいいと思います。ただ、そのあと流行りで終わらせないようにしてほしいなっていうのは思います」と、影響力を持つ立場だからこその当事者意識も持っていた。
「あとは、持続させるためにも自分が可愛いと思えるものかどうかも大切。どうせ持ち歩くならちょっとしたオシャレさって女のコとしては大事にしたいですよね。好きなバッグからお気に入りのアイテムを取り出す瞬間って気分上がりませんか?」と、スタッフたちも納得の意見が。
他にどんなことに取り組んでいるのか聞いてみると、
「ある意味バッグもそうかも。良いものを長く使うようにしています。GUCCIのバッグは、母が私に初めて譲ってくれた30年以上前のヴィンテージ。毎シーズンプチプラの服ももちろん買うけど、何十年も使うことはできない…。だけど、良いものだと自分も大切にするし、こうやって世代を渡って長く使える。それに、ハイブランドって生産の背景や物語がしっかりしていて、気持ちがさらに入る気がします」
今回怜子さんが持ってきてくれたのは、最近購入したバッグと、一番古いバッグの2つ。「今回はあえてこの2つを持ってきました。使っている年数は全然違うけれど、両方自分にとって価値は変わりません。ヴィンテージは特有の味が出てお気に入りですし、新しいバッグはシンプルなデザインで合わせやすく、長く使えそう」
高くても、長く愛せるものを買う。それだって実はサステナブルな考え方。買い物をするときの発想を少し変えてみる、それだって立派なサステナブル。『無駄をなくして、必要なものを大切に長く使う』。そんな怜子さんのサステナ思考は、明日からすぐに真似できるはず。
Photography_Daisuke Sasaki<SIGNO>
Hair Make-up_KATO<TRON>
Text_Aiko Ishizu
Design_Yoshitatsu Yamaya<Ma-hgra>
Composition_Dai Iwaya