先のインタビューでも中山さんが再三語ってくれた「知ることの重要性」。“多様性”というキーワードを考えるうえでとても重要になってくるのが、「理解できないから」と分かり合うことを諦めるのではなく、「知ろうとすること」。彼の場合は、『彼らが本気で編むときは』という映画との出会いが、自分のジェンダーを見直すきっかけになったように、映画や本から情報を得ることも、SDGsを自分事として捉えるアクションのひとつになりそう。

一方で、調べれば調べるほど出てくる情報の量に戸惑い、結局どんなアクションを取ればいいのか分からず立ち止まらざるを得ないことも少なくない。それでも中山さんは、「自分ができることからやっていこう、というスタンスは日常的に心がけています」と、分からないからやらないのではなく、身近なことから“やってみる”姿勢でいるそう。

この日の撮影にも、普段から持ち歩いているボトルを持ってきてくれた。「今持っているタンブラーはストロー付き。時代的にもストローがないお店も多いから、これはとっても便利なんです。しかも漏れない仕様になっていて持ち歩きには最適」

いつもは烏龍茶を入れて持ち歩いているんだとか。どこへ行っても邪魔をしないシンプルなデザインでカフェにも持っていくことができる。

ライターの私がまさに今求めていたスタイルのタンブラーだったので詳しく聞いてみると、

「実はこれノーブランドで。Amazonで見つけてすぐに購入しました! 『ストロー、タンブラー』で調べるとすぐに出てくると思いますよ(笑)」と、本当に軽やかにエコフレンドリーなアクションを取っていることが分かるエピソードも。

これまでJJ peopleで「サステナブル」について取材をしてきたが、共通しているのは、みんな無理なくできることから始めているということ。それぞれのライフスタイルで、無理のない範囲でできることをやってみることが、次の時代に繋がるのかもしれない。

Photography_Daisuke Sasaki<SIGNO>
Stylist_Masaaki Ida
Hair Make-up_KATO<TRON>
Text_Aiko Ishizu
Design_Yoshitatsu Yamaya<Ma-hgra>
Composition_Dai Iwaya

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