20代から絶大な支持を受ける「伊原葵」。SNSやファッション誌で彼女を見かけない日の方が少ない。元々は関西のアパレルショップ店員という普通の女の子だった彼女が、なぜここまで注目されるようになったのか、紐解いていくとあることがわかった。

それは、彼女がとにかく明るくポジティブだということ彼女が自身のYouTubeで、「プラスをさらにプラスにする」という発想を話していたのが印象的で、なぜそこまで上向きな思考でいられるのか尋ねると、少し間を置いてこう言った。

「根本はすっごくネガティブ。ちょっとした一言とか、SNSって色々な意見があるじゃないですか。みんなに好かれるってすごく難しいけど、それで一回苦しくなったことがあって…」と意外な言葉が返ってきた。

たしかにSNS以外でも、全員に好かれることは難しい。特に今は誰でも、さらに言えば匿名で自由に発言ができるからこそ、注目を浴びれば浴びるほど厳しい言葉を直接浴びることもあるだろう。それでも彼女が多くの人から注目される存在であり続けられるのは、プラスをさらに大きくすることができているから。

マイナスやコンプレックスは誰にでもあるし、もちろん私にもたくさんあります。でもひとつくらいは“ちょっとここ良いかな”って思えるところが誰にでもあると思うんです」と話しながら彼女なりの“自信”の付け方を教えてくれた。伊原さんのプラスをひとつあげるとするなら? と問うと少し照れながらも、

「明るいところ、元気なところ、一生懸命できるところですかね。そこをもっともっと成長させて、自信に繋げたいなって思っています」と笑顔で答えてくれる。

ただ、彼女が同世代から憧れられるのは、これだけが理由ではない。夢に向かって一生懸命に取り組む姿勢、実行力のある姿にも支持がある。

JJで初めて彼女の特集を組んだのは上京して間もない頃。当時の取材を振り返ると、「相当な覚悟を持って上京をした」と話しながら、“フォロワー50万人超え”という大きな目標をインタビューで語っていた。「そんなこと言ってんたんだ~! でももちろん当時も責任を持って言った言葉ではありますよ」と冗談混じりの口調ながらも真剣な表情を浮かべる。

「いつも大きな目標と小さな目標を立てるようにしています。みんなの前ではそんなに言わないけど自分に対して負けることが嫌で、だから口に出すことでより自分にプレッシャーをかけてクリアしたい!」と自分に対してストイックな一面を垣間見せてくれた。「あの時、ちゃんと目標を声に出して言ってよかったって思います 」。有言実行を果たした彼女、今の目標を聞くと、

SNS以外で皆さんの目に留まる仕事をしたいですね。駅や、街中のポスターとか、知らない方にまでこの人誰だろう? と気にしてもらえるようなお仕事をするのが今の目標です」。すでに認知度の高い彼女だが、常にポジティブ思考でまっすぐ。そして今よりも「さらに上」を見つめることができるそんな姿勢が、同世代や多くの人に刺激を与え応援される理由なのかもしれない。

「何者かにならないといけない」と自分自身で思い込んで苦しんだり、SNSによって自分は人よりも幸せじゃないんじゃないか? と比べてしまったり、自分を見失いがちになる。そんな今の時代にすでに「何者か」になっているように見える彼女に、「伊原さんはどんな人ですか?」と問うと、

「伊原葵は伊原葵でしかないんです 」と力強い一言。「AさんはAさんでしかないし、BさんもBさんでしかない。“みんな違って、みんな良い”。この言葉は本当に大切な言葉だと思っています」。と、人それぞれの良さがみんなにあることを教えてくれました。「私がどんな人か、一言で表すのはなかなか難しいけれど、SNSを通せば伊原葵っていう人間をわかってもらえるのかな? なんて思っています」



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Photography_Daisuke Sasaki<SIGNO>
Stylist_Erika Abe
Hair Make-up_KATO<TRON>
Text_Aiko Ishizu
Design_Yoshitatsu Yamaya<Ma-hgra>
Composition_Dai Iwaya

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