「濡れない」と一括りに言っても、結局は体質、体調によってということも多いですよ。生理前や生理後など女性は月の中でも日によって体のバランスも変わってきますし、そういうタイミングによっては気持ちとは裏腹にカラダの準備が整っていないなんてこともありますしね。

あと勉強や仕事のストレスで交感神経が優位になってしまって、リラックスできていなかったりすると、濡れにくいってこともありますね。

そうですね。「濡れない」＝「自分に問題があるんじゃないか」や「私って大丈夫？」と心配になる人も多いみたいなのですが、一概に濡れないからといって、彼への愛情に何か問題があるということはないと思いますよ。

他に「濡れる」「濡れない」という話でよく話題に上るのが、表面が濡れているのか中（膣内）が濡れているのかというところ。表面は濡れているように感じていても、実は膣内は濡れていなくて、いざ入れてみると痛みを感じるという人も多いんですよ。

まずは「濡れなきゃいけない」という、プレッシャーから解き放たれることができるといいですよね。膣内って元々湿っているもので、それを男性も濡れていると勘違いして挿入して、痛みを感じるなんてこともあって…。

「いつも濡れるわけではない」ということを男性も理解する必要がありますよね。あとは濡れなくても楽しいSEXを上手に探していって欲しいなと思います。
年齢を重ねるごとに女性ホルモンの量が変化していくと濡れにくくなっていったりするものでもあるので、20代のうちから男性にも知っておいて欲しいですよね。

「濡れない」ということに囚われすぎると、逆にプレッシャーに感じてしまって上手くいかないなんてこともあると思うので、濡れなかったら「今日は濡れないから潤滑ジェル使おう！」くらいの感覚でいるのが大切だと思います。あとリラックスでいうと、彼と一緒にお風呂で湯船に浸かるというのもオススメの方法です。

お風呂に入ることで、副交感神経が優位になるので、リラックスできますよ。間接照明や入浴剤でよりリラックスできる雰囲気作りをして、iroha ukidamaなどのセルフプレジャーグッズでマッサージをして、彼と感じやすいところを探り合うのもいいと思います。

「濡れない」＝彼の面子を立てられなくて言いにくいって話はよく耳にするので、そういう話を直接するのではなく「あなたのココは大好きだけど、もっと2人の関係を良くしていくために使ってみない？」なんて提案型のコミュニケーションがいい気がします。

あとは定番ですけど、「もらったから使ってみない？」なんていうのは常套句ですよね（笑）。「今日は体調があまり良くないから、潤滑ゼリー使ってみたいな」もいいかも。自分の状況と感情をミックスして伝えるのもいいと思います。

ただ、男性は潤滑ジェルとローションの違いがわかっていない人もたくさんいて…私の友達で彼に潤滑ジェルを提案したら、「俺、ヌルヌルプレイには興味ないから」みたいに断る男性も意外と多いんですよね。成分も使用用途も違うので、その認識の共有も必要だと思います。

ローションは皮膚に塗布して楽しむもので、膣内には入れてはいけないものなんです。潤滑ジェルは性交痛などを和らげることを目的をしたもので、水溶性のものであれば膣内を傷付けずに使えますよ。

「濡れなければ」という焦りからセルフプレジャーを頑張るというよりも、彼とのSEXが楽しくなるために、自分がどこを刺激すると濡れやすいのかなど自分自身を知るためにもセルフプレジャーグッズを使うのはいいと思います。自分自身の気持ちいい場所をしっかり把握できていれば、彼とのSEXのときに伝えることもできますし。

自分で分からないのに、他人に触ってもらって気持ちいい場所なんて分からないんじゃないかなって個人的には思っていて。テストで例えると、事前に傾向をつかめていなければ、点数なんて取れないですよね（笑）。それと同じで、少しずつ自分のポイントをつかんでいくっていうことが大切なんじゃないかなって。

セルフプレジャーを通じて自分のことを知ることで、「濡れない」という悩みから解放されて彼とのSEXが楽しくなったといういう人もたくさん見てきたので、諦める必要はないと思いますよ。

いろいろな人とお話しをしていて、「彼のことは好きだけど、濡れない」っていうのは、「彼とのSEXが好きじゃない」という意味ではない人もいると思っていて…。
自分の気持ちを細分化していくと、実はSEX自体が好きじゃないっていう人も意外といたりするんです。

濡れない＝好きじゃないということではなくて。セルフプレジャーで自分の好みを知ったり、彼とのコミュニケーションで二人なりのSEXの楽しみ方を見つけられるようになると、彼とも良い関係が築いていけるようになると思います！周りと比べずに自分らしくが一番ですよ。