基本的には「長く使えるベーシックなアイテムさえあればいい」と考えているミラさん。デニムやスエットなどラフなスタイルが多い彼女がオシャレに見える秘密は、一点モノのヴィンテージアイテムを取り入れて、スニーカーや小物で常にファッションに遊びがあるから。
「日々のコーデで気にしていることは、サステナブルなのはもちろんだけど、自分の心地良さ! そしてほとんどスニーカー! この2つです。心地の良い服を着ているといつでも自分らしくいられる気がするし、スニーカーは大好きで何足も持っています」
以前JJで私服を撮影した際にもスニーカーラバーであることを語っていただけあって、この日のスニーカーもこだわりの一足。NIKEのサステナブル仕様のアイテムだった。ポップで鮮やかなカラーリングが、シンプルなTシャツ×デニムスタイルをさらにミラさんっぽく仕上げている。バケットハットはプラダのリナイロンシリーズで、さらに自分らしさとトレンドを上手にミックス。
ミラさんがスニーカー好きな理由は他にも。1つは自分のスタイル。幼少期から背が高く、手足が長かったためジャストサイズな服が少ない。それでもファッションが好きだったミラさんは靴で遊ぶことでファッションを楽しむようになった。もう1つの理由は、目から鱗の視点だった。
「スニーカーって服よりも売れるんですよね。コレクターがいるぐらいなのでプレミアがつくこともある。メルカリや古着屋で売りやすいので捨てる心配がないのもいいところです」と、スニーカーでのファッションを楽しむことが、サステナに繋がることを教えてくれた。
洋服について取材を進めていくと、「産業背景を知ると、新しいモノを買うことは簡単ではない」。そんな本音もポロリ。本当に欲しいものがあれば、環境や社会問題に配慮しているブランドから選ぶようにしている。
毎日のファッションに完璧にサステナブルな視点を取り入れるのは決して簡単ではない。だけど、『今持っているものをできるだけ長く使う』、『捨てずにメルカリに出品してみる』、『サステナブルな取り組みをしているブランドから買う』など、少しの工夫で実行できることも少ないことが、インタビューを通して見えてきた。どうしても難しく考えがちだけれど、視点を変えればよりよい未来に近づく一歩を誰でも踏み出せる。そう気がつくことが大切なのかもしれません。
TOPS:vintage
BOTTOM:Levi’s
SHOES:NIKE
BAG:MARC JACOBS
Photography_Daisuke Sasaki<SIGNO>
Stylist_Erika Abe<FUKUSHIMA>
Hair Make-up_KATO<TRON>
Text_Aiko Ishizu
Design_Yoshitatsu Yamaya<Ma-hgra>
Composition_Dai Iwaya