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あの大女優が回答!「カッコいいオトナ」のために今すぐできる9つのこと

歴代JJモデルからJJ読者へ熱いメッセージ

「カッコいいオトナ」になるための最後の授業

ハタチを過ぎて「オトナ」の仲間入りをした私たち。
車の免許は取れるし、お酒も飲めるけれど「オトナになる」ってどういうことなのか正直まだ掴めない…。
そんな私たちのために、憧れの方々から最後の特別授業です。

今回はJJモデル出身であり、現在は女優や司会として芸能界で活躍している賀来千香子さんに「オトナになること」について聞いてみました。
これを読めば、強くて品のあるオトナな女性への第一歩に!

賀来千香子さん

PROFILE
東京都出身。
女子美術大学短期大学部在学中から、雑誌『JJ』のモデルとして芸能活動を始める。
’82年ドラマ『白き牡丹に』で女優デビュー。
『男女7人夏物語』『七人の女弁護士』『ずっとあなたが好きだった』など、話題作に出演。
2020年12月~来年4月主演舞台『しあわせの雨傘』各地巡演。
NHK Eテレ『あしたも晴れ!人生レシピ』(毎週金曜20時~放送中)では司会を務めている。

〈 公式インスタグラム 〉
@chikako_kaku_official

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賀来千香子さんに聞く!カッコいいオトナへの近道って?

Q1. 賀来さんが思う、「カッコいいオトナの女性」とは?

A. 私の周りにいる「カッコいいオトナの女性」は皆、自立している男前な女性です

女性の強い部分は大事。
でも、「強い」と「きつい」は違うと思いませんか?
自分の行動に対してきちんと責任を取りながらもどこか女性らしさを感じさせる人って素敵。
その人の内面がすべてなのだと思いますが、具体的に意識しやすいのは「言葉遣い」でしょうか。
言葉がきれいだと品がよく見えますし、相手との心地いい距離を保つことができます。
同じニュアンスを持つ文章でも、その丁寧さや美しさが相手に伝わりますし、年齢関係なく言葉がきれいな人に惹かれます。
「強い」と「きつい」を履き違えずね。

Q2. 賀来さんのような品のあるスタイルに、どうやったらJJ世代から近づくことができますか?

A. もともとカジュアルが好きだった私は、自分の出発点でもあるJJに品を教えてもらいました

「品がいい」というのは、自分も、その装いを目にした相手も心地よい清潔感のあるスタイルだと思います。
これまで失敗したことも数え切れないくらいあり、無駄なお買い物もしてきましたが(笑)、回り道も大切かもね。
JJモデル時代に撮影でお買い取りをしたセリーヌのコートは今もクローゼットにある思い出深いアイテム。
決して高価なブランドものがすべて、というわけではありませんが普遍的なものは時を経ても素敵だなと感じます。

Q3. 19歳でモデルデビューされた賀来さん。お仕事にはどうやって慣れていきましたか?

A. 私のJJデビューは当時所属していたモデル事務所から欠員が出て、急遽水着の撮影に呼ばれたことがきっかけでした

普通の学生が突然プロの方々とお仕事をするわけですから、カメラマンの方に「全然動けないな」と言われたことも。
傷つく以前に本当のことだったので、学ぶ姿勢を前面に出して先輩の背中を追いかけました。
自分ができないから、叱られる。
でも叱られた事実より「学ぶ」姿勢が大切なんです。
学ぶなら素直に「学びたいです」という姿勢を見せること。
すべては挨拶から始まり、返事も大切。
そのまっすぐな気持ちが必ず自分を成長させてくれますから。

Q4. 20代から意識しておくべきファッションのルールは何ですか?

A. 私服の装いはベーシックカラーを軸に、色は3色までと決めています

すべてがカジュアルすぎたり、ロープライスのものだけでまとめることはしません。
たとえば時計やアクセサリーはいいものを選んだり、足元は崩しすぎず、きれいめにしたり。
自分と一緒に成長してきたワードローブとともに今までの経験値を落とし込んだスタイルを心がけていますね。
そして無意識に、どこか「品がいい」雰囲気を追い求めています。

Q5. 賀来さんがお仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

A. 目の前の仕事と真摯に向き合うことで、道が繋がっていきました

大変なのも、努力をするのも当たり前の世界。
私の場合は大きな目標を掲げるというよりは、目の前の仕事と真摯に向き合うことを日々積み重ねてきました。
今、自分の主演舞台の公演中ですが、ひたむきな姿勢を心がけていますね。
そうすることで場が和み雰囲気を変えることができるから。
立場や責任を意識する年齢になったのだと思いますが、私は気遣いを忘れず、感じのいい人でありたいと思っています。

Q6. モデルを始められる時、ご両親からの反対があったとのことですが、どうやって解決しましたか?

A. 両親を説得するために交わした三カ条は、①派手になりません、②性格は変わりません、③学校に行きます、でした

今よりも世間と芸能界に距離があった時代ということもあり、モデルを始めることに両親は猛反対。
泣きながら現場に通った事も。
華やかに見える職業でも、真面目に、真摯に仕事をすることで少しずつですが認めてくれるようになりました。
今だから恥を忍んで言えますが…忙しい毎日の中、人気が出て一人前になったと思って傲慢になったときもあり、痛い思いも反省もありましたよ(笑)。
色々な経験を経て、とにかく「感謝」の気持ちが大切と思うように。
そしてやっぱり「家族」は基本!
賀来家は結束が強いですね(笑)。

Q7. 賀来さんが美容で大切にしていることは何ですか?

A. 保湿。UVケア。何よりも内面!

20歳を過ぎてからのロケで、すぐにソバカスができたんです。
そこからUVケアの大切さを実感。
そして化粧水をたっぷり入れる保湿。
でも何よりも、内面を磨くことかしら。

Q8. 賀来さんがaround20世代に伝えたい恋愛のアドバイスは?

A. 人を好きになるというのは、かけがえのないこと。相手を思い、そして...自分を大事に。自分を粗末に扱う人はよくないですよ

ときめきも、身を焦がすことも本当にかけがえのない気持ちですよね。
鏡を見て、疲弊した顔が続くような相手はNG。
一緒に居て温かいものが感じられて、笑顔を重ねられる人が素敵よね。

Q9. JJ読者へ、美容のアドバイスをお願いします。

A. 若いって無敵。それに今は情報が溢れていますよね。そんな中でしっかりと自分のアンテナを持つことが大切だと思います

私はあまり新しいものにすぐ飛びつくタイプではありませんね。
信頼できる人やものを見極め、夢中になりすぎず、自分の心地よい美容法を楽しんで。

モデル/賀来千香子 撮影/伊藤彰紀〈aosora〉 ヘアメイク/川原文洋〈UM〉 スタイリング/おおさわ千春 取材/清水亮子  編集/髙田彩葉

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