歴代JJモデルからJJ読者へ…熱いメッセージ♡
「カッコいいオトナ」になるための最後の授業
ハタチを過ぎて「オトナ」の仲間入りをした私たち。
車の免許は取れるし、お酒も飲めるけれど「オトナになるってどういうことなのか」は正直まだ掴めていないかも…。そんな私たちのために、憧れの方々から最後の特別授業です。
今回は現在一児の母として、仕事とプライベートを両立されている高垣麗子さんにお話を伺いました!
ダメな自分も新しい自分も全て受け入れる強さをもつ高垣さん。
そんなカッコいいオトナになるためのコツをたくさん聞いていきます。
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高垣麗子さん
PROFILE
15歳で『プチセブン』の専属モデルからキャリアをスタート。
各世代の雑誌の表紙を飾り続け、2019年9月号から『STORY』のカバーモデルに。
発酵食品マイスター、発酵食健康アドバイザーの資格を持つ一女の母として、飾らない素顔が垣間見えるインスタグラムも人気。
ジャケット¥63000 Tシャツ¥9000〈クチュール・ド・アダム〉ネックレス[長] ¥38000[短]¥68000 ブレスレット¥62000〈ジジ〉(すべてホワイトオフィス) パンツ ¥18000(アーセンス/アーセンス ルミネ新宿2) シューズ¥95000(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス) ピアス¥38000(シャーロット レベック/ディアリウム 渋谷スクランブルスクエア)
高垣麗子さんに聞く!カッコいいオトナへの近道って?
Q1. 高垣さんが思う「カッコいいオトナの女性」とは?
A. 「カッコいい」とか「可愛い」とか、 理想はあるけれど自分のいいところもダメなところも受け入れている人
誰しも絶対大人にはなります。
経験を重ねることで、その人の外見や内面が形成されいく…そうなった時、自分自身をわかっている飾らない人柄に惹かれます。
歳を重ねるとシワも増えて、老化を目の当たりにすることだってあります。最初はショックですが、でもそれって当たり前のこと。いいシワを受け入れるポジティブな自分でいられるか。
固定観念に縛られず、ミスをしても素直に謝れる人。これも正しい意見なのだと、新たな価値観を受け入れることのできる柔軟な人でありたいです。
Q2. 発酵食品マイスター、発酵食健康アドバイザーの資格をお持ちの高垣さん。美容と健康のために、JJ世代から取り入れるべき発酵食を教えてください。
A. 高級なものではなく日常で無理なくできることから。特におすすめしたいのは甘酒!
発酵食と聞くと、「難しそう」と感じるかもしれませんが、日本人ほど日々の生活にそれが溶け込んでいる民族もいないんです。
醤油、酢、味噌、それに甘酒。特別なことをしなくても食生活に自然と根付いているものばかり。
風邪をひきやすかったり疲れを感じやすくなったら、朝食に一杯のお味噌汁を取り入れてみてください。それだけで腸内環境が整い、免疫力の向上にも役立ちます。
甘いものを体が欲したら甘酒の出番。そのまま飲むよりプレーンヨーグルトに甘みとして加えたり、お菓子作りに使ったりしながら、気軽に取り入れてほしいですね。
Q3. JJモデル時代に大変だったことは何ですか?
A. JJモデルだった19~23歳。この4年間は体重の増減にもがき苦しんだ時期でした
あの頃は、今よりもずっと細ければ細いほどいいとされていた時代。周りからも体型については事細かく指摘されましたし、他のモデルと並ぶと、よりそれが際立ってしまう気がして…日々ダイエットと向き合っていました。
やるとなったらとことん突き詰めないと気が済まないタイプなので、毎食のカロリー計算、体重計にも毎日乗ってすべてを記録するノートを作っていました。
体重が減ると、今度は肌が荒れる。痩せてもリバウンドすると気が滅入ってしまう。そういった経験から、一度数字の概念を手放すことにしたんです。
結局数字は数字でしかなく、健康的な見た目がすべてだと4年ほどかけてようやく気づくことができました。モデルとしてステップアップしたいという気持ちが先行していたんですね。
きれいでいるためには健康でいることがいちばん!
そうじゃなきゃ意味がないから。
Q4. 仕事でのターニングポイントはいつ頃でしたか?
A. ティーン誌のモデルからJJモデルになって、世界が 一気に広がりました
JJで過ごした4年間はプロに求められるモデルとして、成長させてもらうきっかけをたくさん頂きました。周りを見渡せる余裕が出てきた頃、「自分をきれいに見せよう」から「みんなでいいものを作ろう」という気持ちが芽生えるようになりました。
ものづくりって面白いという気づきがターニングポイントとなり、そこからはいつでも自分らしくいられるように。その自信から表現の幅も広がった気がします。
Q5. プライベートで大変だった時、高垣さんはどうやって乗り越えられましたか?
A. 失敗した自分を責めないこと
30代で2度の離婚を経験しました。
しなくてよかったことだったかもしれないけれど後悔はしていません。今は娘がいる人生に感謝しています。
どんな時も支えてくれる友人、事務所のスタッフ、恵まれた人との出会いと環境に改めて気づくきっかけにもなりました。
失敗すればするほど、結果プラスに。失敗しても自分に怒らないことも大切です。だって自分が経験して実感して、人生経験を積むのだから。誰でも失敗するし、別れがあれば新たなスタートがあります。
逃げたい、蓋をしたいと思う出来事があっても、まずは自分の中で向き合うことが大事。
なぜそうなったのか原因を考えて最善策を見つける。
その繰り返しで視野が広がり、次に繋がっていくんだと思います。
Q6. ご家族との時間はどんな風に過ごされていますか?
A. 今は3歳の娘とのふたり暮らし。平日は仕事の日と決めていて、お迎えに行った後と、週末は娘と過ごします
撮影後、メイクをしたまま娘に会うと「ママ可愛い」と言ってくれたり、本屋さんで私が表紙のSTORYが並んでいると認識できるようで、子どもなりに仕事を応援してくれています。
特別なことは何もないけれど、オンとオフ、どちらも中途半端で辛かった時期を乗り越えて自分のやりたいこととバランスよく過ごせていると思います。
Q7. ファッションを楽しむコツは何だと思いますか?
A. コーディネートの幅を狭めずにトライすることが大切。その気持ちがあるだけで世界が広がると思いませんか?
こういうアイテム、色、シルエットが好き。
具体的な自分のベーシックは誰しもあると思います。職業柄いろんな服を着ますし、中にはもちろん自分が選ばないものも。自分らしくないと思っていたものでも、袖を通すことで新しい発見がありますよ。
あえていつもと違うものを選べるファストファッションという存在がありますし、新鮮な自分を更新し続けることって素敵なことだと思います!
モデル/高垣麗子 撮影/西出健太郎 ヘアメイク/森 ユキオ〈ROI〉 スタイリング/入江未悠〈LINX〉取材/清水亮子 編集/髙田彩葉