歴代JJモデルからJJ読者へ…熱いメッセージ!
「カッコいいオトナ」になるための最後の授業
ハタチを過ぎて「オトナ」の仲間入りをした私たち。
車の免許は取れるし、お酒も飲めるけれど「オトナになるってどういうことなのか」は正直まだ掴めていないかも…。そんな私たちのために、憧れの先輩から最後の特別授業です。
今回は、周囲のスタッフからの絶大な指示を得ている、モデルのオードリー亜谷香さんにインタビュー!
オードリーさんが周りから愛される秘訣って?
これを読めばあなたもカッコいいオトナに一歩近づくかも。
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オードリー亜谷香さん
PROFILE
1989年9月25日生まれの31歳。
19歳で来日し、JJモデルに。
2009年~2017年まで専属モデルとして活躍後、2018年1月号から『CLASSY·』のカバーモデルを務める。
「オーちゃん」の愛称で、外見はもちろん内面も美しい彼女を慕うモデル、スタッフが多数存在。
カシミヤニット¥160000 シャツ¥80000 大・小イヤカフセット¥40000(すべてサンローランバイアンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス )
オードリー亜谷香さんに聞く!カッコいいオトナへの近道って?
Q1. オードリーさんが思う、「カッコいいオトナの女性」とは?
A. 自立している女性。 そして、やりたい仕事に出会い、生きがいを持っている女性
将来への道に迷って辛かったこと、私もたくさんありました。
もちろん今でも悩むことはあります。でも必ず山があって、それを越えられれば大丈夫。
もうちょっと頑張ることで状況が変わるかもしれないから…とにかく一歩を踏み出して、「やればよかった」と後悔しない人生をすべての女性に送ってほしいと思います。
Q2.オードリーさんの私服といえば素敵なモノトーンのイメージ。どうしたら自分らしいスタイルになりますか?
A. トレンドよりも、自分の好きなものを追求することがワードローブの基盤となり、自分らしさに繋がっていくと思います
好きなものは変わらないから流行り廃りなくいつも素敵と思えるものを購入。
10代の頃からはいている黒のスキニーも最近はメゾンのものを選んだり、ずっと使えるものに投資するようになりました。
ワードローブの中で印象に残っているのは、JJに出ていた25歳の頃に自分で買ったシャネルのチェーンバッグ。以前は特別な日に使っていたけれど、今はデイリーに愛用しています。
※こちらは私物です。ブティックへのお問い合わせはご遠慮ください。
Q3. 周りのスタッフから絶大な信頼を得ていらっしゃるオードリーさん。お仕事で信頼関係を築くために気をつけていることは?
A. 19歳でアメリカから日本に来て、ずっと意識しているのは「心を開くこと」
私が心を開いていないと、みんなが入ってこられないと思って。
初めましての出会いから、関係性を深めたい一心で会う人たちの顔と名前を必ず覚えるようにしていました。
次に会う時のために話した内容をインプットする。そうすると自然に話題が広がるんです。
人間誰しも、自分の存在を認識してほしいと思うの。もちろん私もそう。相手が誰であれ、一人一人と向き合うことを大切にしています。
Q4. JJモデル時代に、オードリーさんが学んだことや得たものは何ですか?
A. JJで過ごした日々が私に教えてくれたこと。それは、常にパーフェクトな自分でいる必要はないということ
自分の得意じゃないところを見せた方がいい、と思います。そうすると周りの皆が「もっとこうした方がいいよ」と教えてくれて、信頼関係が深まるんです。皆がアドバイスをしてくれるのは、私を気遣って、期待してくれているからこそ。本当にありがたいです。
もちろん逆に、私がそうする時もあります。そんな思いやりを繰り返しているうちに、友人からファミリーのような関係に。JJでは、今でも変わらない、これからも大切にしていきたい出会いがたくさんありました。
Q5. 健康的な美しさを保つために日頃から意識していらっしゃることはありますか?
A. 痩せていても、自分がハッピーじゃなかったらハッピーじゃない
みなさんは誰のために痩せたいと思う?
私はダイエットをあまりしたことがなくて… それは自分の幸せも大切だから。「痩せたい」という気持ちに執着すると、カラダに、メンタルに、必ず負荷がかかってしまう。
だから自分が幸せな時はどんな時か、何をしている時か、考えてみて。もっと自分のことを大切にしてほしい!痩せていることだけがすべてではないはずだから。
外見は変えられても、中身は変えられない。心身共に健康でいることがいちばん美しいと思います。
Q6. 長い間、遠距離恋愛を続けていらっしゃるオードリーさん。離れていても彼とずっと仲良しでい続ける秘訣を教えてください。
A. ずっと仲良しでいる秘訣は…対等であること、かな
彼と付き合い始めて3カ月で日本に来たから、私たちは常に遠距離恋愛。
12年前、もうすぐ日本に発つことを伝えて「それでも一緒にいたい」と言ってくれた彼と、今も一緒にいます。
彼もフリーランスなので、コロナ以前は2カ月に一度は日本に来て常に私の夢を応援してくれました。
帰って来て!なんて一 度も言われたことがありません。
初めてJJの撮影に行く日も現場まで一緒に来てくれて。その日一日リラックスして過ごすことができました。初めてカバーが決まった時も自分のことのように喜んでくれて… 今でも、これまで彼がくれた優しさをすべて思い出すことができます。
同じように私も彼をサポートしている自信があります。
Q7. ご家族と離れて暮らしていて寂しい時は、どうしていますか?
A. ママ、彼、友人へ、悩みがあったらいつでも電話をします
外国に住むことがずっと夢だったので日本での生活は毎日幸せですが、毎年冬になると必ずホームシックになります。ホームタウンのオレンジカウンティは一年を通して暖かいから。
今年はもう9カ月、アメリカに帰れない日々が続いて本当に寂しい。毎日1時間くらい、ママと彼とはムービー電話をして、おばあちゃんとは文通しています。まるで戦時下の映画みたいだけど手紙はとてもロマンティックな方法。困った時は本音で話せる人たちにいつでも電話で相談できる。そんな恵まれている環境に、いつも感謝しています。
クリスマスや家族のバースデー、イベントなど、コロナ以前は半年に一度はアメリカに帰り、家族、友人たちと穏やかな時間を過ごしていました。大切な家族、友人と過ごせなかったら人生の意味がない。今後もより一層、その関係性を大切にしていきたいと思っています。
モデル/オードリー亜谷香 撮影/ YUJI TAKEUCHI〈BALLPARK〉 ヘア/ EIJI KADOTA〈SIGNO〉 メイク/水野未和子〈3rd〉 スタイリング/田臥曜子 取材/清水亮子 編集/髙田彩葉