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フジ新人アナ・竹俣 紅が就活を振り返る「万全の準備で臨みました」

今春フジテレビに入社した3名の新人女性アナウンサーに、気になるアナウンサー就活のアレコレを聞く、本インタビュー。第2回は、竹俣 紅アナウンサーが登場。アナウンススクールに大学2年次から通い、万全を期してアナウンサー就活に臨んだという竹俣アナウンサーからは、目からウロコな情報がたくさん飛び出しました。アナウンサーを志望するみなさんは、是非チェックしてください。

アナウンサーを志したきっかけは…

Q. 学生時代に芸能活動を行うなど、幅広いフィールドで活躍されていました。テレビ業界以外にも、様々な業界のインターンシップに参加していたと伺いましたが、アナウンサーになりたいと思ったのはいつ頃だったのでしょうか。

学生時代にテレビ番組へ出演する機会があり、アナウンサーの仕事を近くで見ることが多かったので、私にとってテレビ局の仕事は身近なものではありました。フジテレビの『Mr. サンデー』に出演した際、生放送中でも臨機応変に対応されている椿原アナウンサーの姿を見て、アナウンサーの“ニュースの伝え手”というプロフェッショナルな仕事の世界を知りました。

そういう経験を通してアナウンサーという職業に興味を持ち、アナウンススクールに通うことに。幼いころから将棋だけの毎日を過ごしていて自分にどんな職業が向いているのか分からなかったので、同時進行で他業界のインターンシップにも参加していました。

ES用写真は外ロケで撮影!

Q. アナウンススクールにも通い、いざES用の写真を撮影するにあたり、気をつけていたことはありましたか?

写真スタジオのカメラマンさんから背景に緑があると爽やかな印象になるという話を聞いて、屋外での撮影を行いました。服装は清楚な雰囲気になるように。撮影の最中、カメラマンさんから、「脚をクロスさせない方がいい」とアドバイスをいただいたので、いわゆるモデル立ちをせず、あえてそのままを見せるというのがポイントだったようです。

私は言われるがままにポーズをとり撮影していただきましたが、仕上がった写真を見るとたしかに柔らかい印象になっていたなと思います。ただあくまで私の場合の話ですし、定石はないので撮ってもらう方と相談しながら撮影を進めるといいかと思います。

Q. アナウンサー職以外に、バラエティ制作のインターンシップにも参加されたと伺ったのですが、それはなぜですか?

そうですね、アナウンサーに限らず「テレビ局で働きたい」という気持ちが強かったので、バラエティ制作部門のインターンシップや、コンテンツビジネス部門のインターンシップにも参加しました。

ただ、第一志望はアナウンサー職だったので、面接の場では原稿読みの技術を磨いた方が自分の本気度が伝わると思い、そこに時間を割きました。いただいた原稿は、読み込む時間がないときでもできる限り読み間違えないように、そして伝えるべき内容を短時間で把握できるように心がけていました。

自己PRはキャッチーに、面接官の心を掴むことを意識

Q. たくさん準備をして臨んだアナウンサー就活だったと思うのですが、選考で苦労したことはありましたか?

私の場合、テレビへの出演経験がプラスにもマイナスにも働いた気がします。面接官の方に、テレビに出ている時の一面だけではなくいろいろな面を見て頂きたいと思い、 意外な一面が分かる“キャッチーな自己紹介”をするよう試みていました。毎回変えることでいろいろな面をアピールしようとしたのですが、キャッチーなフレーズや内容をたくさん考えるのはとても大変でした(笑)。

準備を重ねたからこそ技術や対策が先行してしまい、素や本音が面接官に伝わりにくいと感じる場面が多かったです。動画で提出した自己PRも、今見ると「もう少しナチュラルな話し方でもよかったな…」と思っています。気合を入れすぎ、習ったアナウンス技術をてんこ盛りにしてしまい、不自然だったな…と反省です(笑)。

 これはアナウンススクールに通っていたり、入念に準備をしている人ほど直面する壁だと思うのですが、アナウンサーになるために色々な情報やハウツーを持っているからこそ、「自分らしさや個性がない」と指摘されることもたくさんありました。だからこそ、最終的には情報や対策は鵜呑みにせず参考程度に、自分の頭で考え、柔軟に対応するように心がけていました。

Q. 夢だったアナウンサーに実際になってみて、どうですか? 今後の目標があれば教えてください。

もともと自分のことを話すのは得意ではなく、話を聞く方が好きなんです。学生時代も、アナウンサーになった今もテレビに出演すること自体は同じですが、今の方がよりナチュラルな自分でいられるなと感じています。

最近は街頭インタビューをする機会が多く、最初は不安なこともあったのですが、実際にやっていくうちに少しずつですが手応えも。例えば、商店街でインタビューをするときは世間話からスタートした方が皆さん心を開いてくださるような気がするなぁ…、とか。

将来は、報道・情報ジャンルではニュースをきちんと伝えることができて、バラエティでは出演者の方々をアシストできる…。そんな二刀流のアナウンサーになりたいです。

Q. 最後にアナウンサーを目指している就活生の皆さんにアドバイスをお願いします!

アドバイスというよりも、私が就活時代に実践していたことになってしまうのですが、新聞は毎日声に出して読むようにしていました。ニュースの内容も頭に入りやすいですし、初見の原稿への不安も薄れるので、一石二鳥でした!

もうひとつは、面接で部屋に入る瞬間や挨拶をするときはいつもより少し大きめに声を出すことがオススメです。声を出さずにいるとすぐに良い声は出せないので、自分が言葉を発するチャンスには、ハキハキと話して口を慣れさせることが大切な気がします。

コロナ禍での就職活動は、通常の就活よりもさらにストレスを感じやすくなると思います。適度に心と身体の休息をとりながら、夢に向かって一緒に頑張りましょう!

フジテレビの新人アナウンサー3人へのインタビュー、2回目の竹俣 紅アナウンサーの就活エピソードはいかがでしたか? 次回は小室瑛莉子アナウンサーの登場です!

撮影/佐々木大輔<SIGNO> ヘアメイク/RYO<ROI> 取材/大塚悠貴 編集/岩谷 大

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