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大変だったのは…“バカ”になること!? 金子大地さん主演ドラマ『未来世紀SHIBUYA』の見どころ&撮影裏話。

今から15年後のデジタル化社会にフォーカスしたHuluオリジナル『未来世紀 SHIBUYA』が11月26日(金)より一挙配信中!主演を務めた金子大地さんに作品の見どころと撮影中の裏話を伺ってきました。動画配信をメインにした作品で、金子さんが驚いたこととは?

PROFILE

金子大地(かねこ だいち)●1996年生まれ、25歳。2014年に開催された『アミューズオーディションフェス2014』にて、俳優・モデル部門を受賞しデビュー。2018年にドラマ『おっさんずラブ』で注目を集め、今年 映画『猿楽町で会いましょう』で映画初主演を飾る。12月17日に映画『私はいったい、何と闘っているのか』の公開を控え、来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演が決定している。

“どれだけバカになれるか”が肝になった作品

—今回の作品では“WeTuber”という、ライブ配信者の役を演じました。役作りでこだわったところはありますか?

ミツルとしてどれだけ明るくいれるか、バカになれるかというところは意識しました。ミツルは明るい性格なんですが、僕自身は恥ずかしがり屋で、ミツルとは真逆の性格。普段あんなに明るくできないので、ミツルを演じてる時は相当な体力が必要でした。でも現場の皆さんのフォローもあって、撮影自体はすごく楽しかったです。

—金子さん自身にライブ配信のお話がきたら挑戦しますか?

おそらく、やらないと思います。僕にはできない気がするので。見る側に徹したいです(笑)。

ミツルの個性的なファッションやメイクも、すごく印象的でした。

ここまでしっかりメイクするのは初めてだったので、違和感しかなかったです(笑)。撮影中もずっと鏡を見て「今はミツルなんだ、僕はこういう人間なんだ」と思い込むようにしていました。でも実際にメイクをしてみると、毎日メイクをしている方は改めてすごいなと思いますね。僕だったら面倒すぎて、絶対に続かないです。

監督に向かって、直接芝居をするのが新鮮でした

作品の中で、特に印象に残っているシーンを教えてください。

宇野祥平さんとのお芝居は印象的でしたね。今回初共演で一緒にお芝居できるのを楽しみにしていたんですが、マネキンおじさんという一風変わった役を宇野さんが見事に演じられていて。宇野さんが突然大声で叫ぶシーンでは、役への入り込みがすごくて本当に驚きましたし、圧倒されました。

撮影中の裏話でいうと、設定ではカメラマン役の篠原悠伸くんがミツルとカケルを撮っているんですが、実際には監督がカメラを回していたので、僕たちはずっと監督に向かって演技をしていたんです。真正面にいる監督を見ながら、監督に向けてお芝居をするのは相当手こずりました。

確かに、常に監督を見ながら芝居する現場はあまりないですよね。

カメラを意識しながら芝居すること自体あまりないんです。なのですごく新鮮でした。悠伸くんのセリフに合わせて、監督がカメラを動かして。

作品に登場した“ブレインチップ”が現実に存在するなら、どんな特殊能力を手に入れたいですか?

強いて挙げるなら、瞬間移動。移動が多い仕事なので、次の現場に瞬間移動できたら、ものすごく楽になりますよね。でも瞬間移動の能力を持っていることは、絶対に明かしたくない! 「金子はすぐ来れる」っていう事実が広まってしまったら、スケジュールが大変なことになりそう(笑)。

今後もいただいた役と丁寧に向き合っていきたい

2021年も終わりに近づいていますが、振り返ってみると今年はどんな1年でしたか?

今年は舞台からスタートした年で、すごく充実した1年だったなと思います。ただ、もっと貪欲に、人として成長したいなと感じることも多かったです。役に向き合う姿勢だったり、人との関わり方もそう。引き続き真心を込めながら、1つ1つ着実にお仕事をしていきたいなと思います。

同世代で活躍されている俳優さんの存在は、どう感じていますか?

本当にリスペクトの気持ちでいっぱいです。それぞれ良いところが違いますし、同世代の俳優さんがどんどん増えて役者界が盛り上がっていけば、作品もその分増えていくんだろうなと。どこか仲間意識は強く感じていますね。そんなに友達はいないんですが(笑)。

この人の演技に惹かれた!など、印象に残っている俳優さんはいますか?

それこそ同世代にも、少し歳が離れた世代にもたくさんいるますが、先日僕がずっと尊敬している吉岡秀隆さんと一緒にお芝居させていただく機会があって。吉岡さんのお芝居を目の当たりにして、改めて素敵だなと感動しました。

今後出演してみたい作品や、演じてみたい役はありますか?

北海道を舞台にした作品はいつかやりたいなと思っています。地元ですし、純粋に北海道が好きなので。今後演じてみたい役というのは他のインタビューでも聞かれることが多いんですが、正直ないんです。僕自身が脚本を書いているわけではないですし、いただいた役にその都度向き合っていけたらいいなと思います。

ありがとうございました!

フォトギャラリー(全5枚)

Huluオリジナル『未来世紀 SHIBUYA』11月26日(金)より一挙独占配信中
舞台は15年後の、2036 年東京・渋谷。孤児として育ったミツル(金子大地)とカケル(醍醐⻁汰朗)は、バカパワーで問題を解決するWeTuber「正義マン」として活動。まだまだ人気WeTuberには程遠い2人だが、ひょんなことから憧れのWeTuber・キリタ(藤森慎吾)とその妹・アコ (FAKY・Hina)に出会い、一攫千金、人生の大逆転を夢見る。そんなある日、錆びれた渋谷の一角で言動不明・謎の暗号を繰り返し常にマネキンを抱える通称“マネキンおじさん(宇野祥平)”を目撃し、その動画が大当たり。瞬く間に再生回数が伸び、これを機に視聴者から次々と奇妙な依頼が届くようになるが、徐々に不可解な事件に巻き込まれていく。

シャツ¥44,000〈ユウキ ハシモト〉パンツ¥67,100〈セブン バイ セブン〉(ともにサカス ピーアール tel.03-6447-2762)シューズ¥71,500(パラブーツ/パラブーツ 青山店 tel.03-5766-6688)

撮影/望月宏樹  ヘアメーク/吉田太郎(W)  スタイリング/千野潤也(UM)  取材/所 優里  編集/宮島彰子(JJnet編集室)

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