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「呪怨」清水崇監督のホラー新作「ミンナのウタ」主演の【GENERATIONS】が語る撮影裏話

デビュー10周年を迎えたGENERATIONS が新たにチャレンジしたエンタテインメントは、本人役でのホラー映画出演! 『呪怨』を生み出した巨匠・清水崇監督による新作『ミンナのウタ』が8月11日に公開。作品の見所と撮影中の裏話をお聞きしました。

GENERATIONS from EXILE TRIBE

2012年11月「BRAVE IT OUT」でデビュー。デビュー以来、全シングルがオリコンチャートTOP10入り、アルバムは3作連続1位を獲得。メンバーはそれぞれ俳優やDJ、タレント活動など幅広く活躍。今年はデビュー10周年を迎え、さらに勢いをつけて日本中を彼らのエンタテインメントへ巻き込んでいく。

「本人役」なので、「普段に近い僕たち」を見られる映画だと思います―白濱さん

――本作はみなさんご自分の役での出演でしたが、自分を演じるためにどのような作業がありましたか?

【右上から時計回りに】
関口メンディー(せきぐち・めんでぃー)1991年1月25日生まれ。アメリカ/ニュージャージー州出身。
佐野玲於(さの・れお)1996年1月8日生まれ。東京都出身。
片寄涼太(かたよせ・りょうた)1994年8月29日生まれ。大阪府出身。
白濱亜嵐(しらはま・あらん)1993年8月4日生まれ。愛媛県出身。
小森隼(こもり・はやと)1995年6月13日生まれ。三重県出身。
中務裕太(なかつか・ゆうた)1993年1月7日生まれ。大阪府出身。

白濱さん:自分を演じるっていうことだったので、その役作りは別になかったですね。ただ、衣装だったり、メンバー同士の呼び名を、より普段の僕たちに近づけるという作業はスタッフさんと入念にやりました。僕はメンディーくんを“くん”づけするけど、他のメンバーは“さん”づけの人もいるので。そういった6対6の、普段のコミュニケーションのすり合わせはスタッフさんチームがめちゃくちゃ大変そうでした。

片寄さん:確かに。

白濱さん:監督が必死にメモってたね。最初の台本はそれがバラバラだったんですよ。僕が“裕太くん”を“裕太”って呼んでいたりとか。スタッフさんたちは大変そうでしたけど、僕らはそこのすり合わせが面白いなと思いましたね。

片寄さん:そういえば、メンディーさんとは共演NGじゃなかったっけ?

関口さん:ずっと言われてきてたんですけど(笑)。

白濱さん:本人役だからOKしました。特別に。

関口さん:じゃあ他の作品で役を演じるとなったら…?

白濱さん:NGです。ちゃんと事務所を通さないと。台本まで読んだ上で判断します。

ラジオパーソナリティの経験を活かした技も注目です―小森さん

――すり合わせをしっかりやられていたということですが、役自体はご自身と近いものでしたか?

小森さん:そうですね。ディスカッションを監督サイドとやらせてもらったのがかなり大きくて。そこから方向を修正していただけたというか。話し口調や立ち位置など、「こういうシーンだったらこうですよね」みたいなものも現場で結構監督が気にかけてくださっていたので。

白濱さん:ラジオから始まるっていうのは、隼はいつもパーソナリティとかやっているから、ミュートするボタンとかやっぱり慣れていたよね。

小森さん:あれは本当に俳優さんの中でも結構上位でナチュラルにできていると思う。初めての人だと、オン(放送中)にしたままトークバック(事務連絡)とか結構やっちゃうんですけど。

片寄さん:ナチュラルなんだよなぁ。

――本人とはイメージが違うシーンなどはありましたか?

関口さん:亜嵐くんは性格悪そうなキャラでしたね。でもいつもどおりかな?

白濱さん:いつも通りじゃないよ!!(笑)

小森さん:機嫌が悪いときに近いって感じです(笑)。基本は物腰柔らかいんですけど。時と場合によってはああいう一面はあるかなぁみたいな(笑)。

白濱さん:僕もそこのシーンはちょっと違うかな?って監督に相談したんですけど、監督的には、観ている人をそこで引き込むために少しピリつかせたいという事だったので「じゃあ、はい…いつも通りキレます」と決まりましたね。

片寄さん:いつも通りじゃないでしょ!(笑)

ホラーなのにクスっと笑えるから、怖いのが苦手な人も楽しめると思う!―佐野さん

――ファンの方たちにはどこを一番観て欲しいですか?ホラーが苦手なファンの方でも楽しめるポイントもお願いします。

佐野さん:実はホラーとはいっても笑える部分もあるんですよ。描き方が清水崇監督史上、新しい作品だと思います。清水監督はホラーの巨匠で百戦錬磨ですけど、今回の作品はクスって笑えるような展開だったり、登場人物のキャラの濃さも面白いですし。マキタスポーツさんが出ている時点でもう面白いですよね(笑)。あと僕らも本人役なので、そこのメンバーの掛け合い感、自分たちのドキュメンタリーな部分と、清水さんのオリジナルのホラーな部分を、ちょっとアトラクションっぽい感じで楽しんでもらえるといいかな。友達と観に行くテンションの作品なのかなって思います。

片寄さん:どうしても怖かったらもう「これはエンタテインメントなんだ!」って心の中で叫んで観ていただいて。

関口さん:ホラー映画を見慣れてない人ってずっと緊張感を持って観ちゃうと思うんですけど、それこそマキタスポーツさんが肩の力を抜いて観られるようなシーンを作ってくださっていて。マキタさんが出てきたらフッとなれる、みたいな。ちょっと息継ぎをしてもらって、最後まで観てもらうのがいいのかなと思いますね。

小森さん:あとはGENERATIONSの曲が劇中で何度かかかるんですけど、そこに違和感がなかったですね。ジェネが主演だから無理やりはめていますってことでもなく、全部ちゃんと作品の中で繋がっているっていうのが、僕は観ていて面白くて。だからホラー観たことないけど、なんかジェネが出るから怖いけど見に行こうかな…っていう方たちにもおすすめできます!曲から世界観に引き込まれる瞬間っていうのが何ヶ所かあったので、そこを楽しむ目的でも、観に行っていただけたらうれしいです。

いつ霊が来るかわからない恐怖…っていう昔ながらのジャパニーズホラーが楽しめます!―白濱さん

――予告の怖さですでに話題ですが、逆にホラー映画ファンに対してのアピールはどこでしょうか?

白濱さん:僕はホラー映画がすごく好きでよく観ているんですけど、2000年初頭ぐらいのJホラーがすごい好きなんです。この作品はその頃のJホラーの雰囲気がちょっと戻ってきたなっていうのをすごく感じました。というのも、ホラー映画ってその時々ブームがあって、「結局、怪奇現象はクリーチャーが原因だった」みたいな時代があったんですけど、この作品はそうではなくて、なんかジメジメしていて、いつ霊が来るかわからない恐怖…っていう、久しぶりに昔ながらの日本のホラー作品って感じ。だから、自分がそういう作品に出られて嬉しいです!今回の霊の“さな”は貞子に次ぐニューヒロインになるんじゃないかな。あとは『呪怨』を彷彿とさせるキャラも出てくるし、清水監督のファンは気づきがあると思う。

――特に怖かったシーンは?

片寄さん:裕太くんが、とある人物と対峙するシーンじゃないですかね。

小森さん:あそこはすごい。

中務さん:僕も、わかっていても怖かったですもんね。どう来るっていうのは知っているんですけど、相手役者の方がホラーの引き出しがすごくある方で。すぐアドリブでやってくださるんです。「白目剥いていいですかね?」とかたくさん提案もしていて。「さっきと全然違う芝居してきた!」って、毎回新鮮にビビれるというか。すごい感心しちゃいました。だから怖かったですけど、楽しかったです。

関口さん:でもそのあとの裕太くんのリカバリーのスピードも、僕にはホラーだった(笑)。「もう持ち直してる!」ってびっくりした(笑)。

中務さん:腰抜かしてもいいような出来事だからね。

佐野さん:あとは、“さな”(霊役)の人間性がめちゃくちゃ怖いですよね。設定がすごいショッキングなんです。その物語を紐解いていくのは、彼女の人生とか性格とかだと思うので。人間的な怖さも、ホラー的な怖さも感じられると思います。

 

©2023「ミンナのウタ」製作委員会

GENERATIONSが本人役として出演するホラー映画! 『ミンナのウタ』 2023年8月11日公開

大ヒットした『呪怨』シリーズ(99〜03)で世界中の映画ファンを絶叫させた清水崇監督の最新作。今回はなんとGENERATIONS のメンバー全員が本人役として出演!物語は小森隼がパーソナリティを務めるラジオ番組の放送中から恐怖がはじまる。小森は不穏なノイズとともに聞こえてくる「カセットテープ、届き…ま…した…?」というリスナーの声を耳にする。さらにラジオ局の倉庫で、消印が30年前の封書に入った一本のカセットテープ。テープのA面には「ミンナノウタ」とタイトルが。そしてこの日、ライブを控えたメンバーたちとのリハーサルを最後に小森は突然姿を消してしまう…。彼の失踪を解決するために、マネージャー(早見あかり)は元刑事の探偵(マキタスポーツ)に事件の解明を依頼。聞き取り調査を依頼された他のメンバーたちの様子がおかしい…。一体彼らに何が起こっているのか?

撮影/小川健太郎〈SIGNO〉 ヘア&メイクTAKESHI TERAMOTO〈JYUNESU〉スタイリスト/吉田佳輔 取材/川端宏実 取材補助/崔允瑛、大井麗子 構成/菅原南美

〈衣装〉
【小森さん】シャツ¥30,800/ラッド ミュージシャン(ラッド ミュージシャン 原宿) その他スタイリスト私物【白濱さん】ジャケット¥61,600、パンツ¥31,900/ラッド ミュージシャン(ラッド ミュージシャン 原宿) その他スタイリスト私物【中務さん】ジャケット¥48,400/アーネイ(ジョワイユ) その他スタイリスト私物【片寄さん】ジャケット¥79,200、パンツ¥30,800/ラッド ミュージシャン(ラッド ミュージシャン 原宿) その他スタイリスト私物【佐野さん】ジャケット¥88,000、パンツ¥49,560/アーネイ(ジョワイユ) その他スタイリスト私物【関口さん】シャツ¥59,400/アーネイ(ジョワイユ) その他スタイリスト私物

〈問い合わせ先〉
ラッド ミュージシャン 原宿 tel. 03-3470-6760
ジョワイユtel. 03-4361-4464

※記事中にある清水崇監督の作品に関する表記に一部誤った情報がございました。関係者の皆様にお詫びして訂正させて頂きます。

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