インタビュー

いじめ、貧困、両親の離婚…壮絶な人生でも明るく生きるギャビーの”ポジティブマインド”

奇跡の“彫刻ボディ”を持つJJ専属モデル・ギャビーがJJnetに登場!いじめ、両親の離婚、貧困という幼少期の壮絶な体験談から、“居場所がない”と悩む若者に向けたアドバイスまで、ポジティブマインドを持ち続けるギャビーのルーツや考え方を教えていただきました!

ギャビー

1996年10⽉20⽇⽣まれ。167cmの⾝⻑と79cmの股下による10頭身のパーフェクトボディ。アメリカで育った⽇本⼈の⽗と、アメリカ⼈の⺟との間に⽣まれ、4歳で⽇本・福岡県に移住。幼少期に⾔葉の壁や貧困、家庭での居場所のなさ、学校でのいじめなどを経験。夢だったモデルになるために16歳で単⾝上京。現在は『JJ』(光⽂社)専属モデルを中⼼に、『with』(講談社)でSDGsに関する「無知ってほんとに⾃⼰責任?」連載中。その他にもテレビや広告などで活躍の場を広げている。Netflixリアリティシリーズ『オオカミちゃんには騙されない』に出演し、⼤きな反響を呼ぶ。2024年4月12日に1st写真集『FAITH』が発売される。

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Q1.これまでの人生で多くのキツい出来事があったと思いますが、1番大変だった時期と当時の気持ちを教えてください

中学卒業前、友達の家を泊まり歩いていて、1ヶ月ぶりに帰宅したら家が更地になっていたとき。「あ、全部消えた☆」みたいな。そこまで行くともう、先のことしか考えられないんですよ。「もう、東京に行くしかない」って決心して、2ヶ月くらいお金を貯めてから、上京しました。でも、キツい出来事っていうよりは、逆に東京に行くきっかけになった、と捉えていて。“ネグレクト”とか心配されるのはわかるけれど、私たちの家族の形がどこにいっても変わらないし、産んでくれたお母さんはアメリカにいてリスペクトしていて、お父さんのことは世界一愛していて。本当に居場所の無さを感じることがなかったんですよね。更地を見たときも恨むとかはなくて「お金がなくなっちゃったのかな」という感じで。もし困ることが起きたら「相手にちゃんと聞く」とか「どこかに相談する」ことをしてきたので、いわゆる苦労も悲しかったとは思わず、腐らずに立ち上がってきましたね。

 

Q2.何となく家に居づらいとか、学校や部活、職場で居場所がない、と悩んでいる同世代に対して、アドバイスはありますか?

そうですね、中学生の頃、あだ名が「金髪ハリケーン」だったのですが、見た目を理由に2日でバスケ部の入部を拒否されたことがあって。目的からブレず、いじめにあっても「友達を作りに来ているわけじゃない、バスケをしに来ている」と思うようにしていました。例えば、満員電車って、たまたま同じ車両に乗り合わせただけじゃないですか。極論、学校や部活、職場も同じで、たまたま同じ環境に居合わせただけ。必ずしもそこで仲良しを作るべき、ということではないと思うんです。あと、両親が離婚して2番目のお母さんが家に来たとき、当時は子供でパパを取られたくないっていう気持ちからキツい言葉を投げかけてしまったことがあって。その後にそのお母さんとも離婚したのですが、「離婚したのは私が意地悪なことを言ったからだ」って、今でも逆に自分も傷つくような思い出になってしまっているんです。今となっては「こんな父と誰か一緒にいてあげてください!」ってこっちからお願いしたいくらいなのに、当時は気づけなくて。それ以来、何か嫌なことがあっても恨んだり攻撃するといいことは何もないぞ、と思っています。家に居場所がないと思ったら友達と一緒にいる環境を作るとか、家がなくなったら夢を叶えるチャンスと捉えて上京するとか。居場所を変えるって、悪いことじゃない。だから、もし居場所がないことに悩んでいる人がいたら、居場所は作るものだとマインドチェンジしてみてほしい!

 

Q3.大変な出来事をボジティブに変えるために努力していることや、考え方はありますか?

大前提として、ポジティブの方が楽しいから(笑)。ネガティブな悩み相談してくる人がいても、ポジティブマインドで解決しよう!って話を聞くだけで、大体解決できちゃいます。ポジティブマインドでいる秘訣は、自分に自信を持つことですね。シンプルに、自分が喜ぶことをする。逆を返すと、自信を削ぎ落とすような人とは一緒にいないようにしたり、SNSで情報収集するのをやめたり、自衛もする。私はInstagramでは情報収集しないし、基本的に友達をフォローしないです。TikTokも見ないし。理由は他人の情報でブレたくないし、自分にフォーカスしたいから。自分に自信を持つためには、自分のルーツを情報収集してみてほしい。今回、写真集のタイトルを「FAITH」にしたのは、じつは使ってこなかった自分の名前だからなんです。タイトルにつけたら、すごくしっくりきて、自信が持てました。幼少期、私は保育園で帰る時間になっても人と離れるのが怖くて、ずっと先生に抱っこしてもらっているような子供だったらしいんです。自分としては「可愛いじゃん」と思ったのですが、友達から「愛着性障害だよ」って言われて。調べてみたら、たしかにそういうところがあるかもしれないって。でも必要以上にネガティブに捉えず、そうなんだなって受け止める。それを積み重ねていって、自分はこういう人なんだって深掘りすると、ブレにくくなると思います!

 

Q4.最後にJJ読者にメッセージをお願いします!

専属モデルとして自分の存在を認めてくれたJJは、私にとってものすごく特別な存在なんです。この写真集を誰にみてほしいかというと、モデルになって10年間応援してくれた同世代のファンたち。とくにJJ読者にはぜひ、読んでほしいな。あとはやっぱりお父さんとアメリカに住むお母さん。幼少期の出来事を文字にすると、“ネグレクト”とか“居場所がない”っていう感じですよね。でも、こういう環境で育った子が、雑誌を読んでキラキラしたファッションやモデルの世界に憧れて、ポジティブマインドと努力を武器に上京して、写真集を出版できるまでになりました。努力は報われるし、ポジティブは希望を引き寄せる。過去の私みたいに未来に希望が持てないような人にも、正直者が馬鹿を見ない世の中だから大丈夫だよって、この写真集で証明したい。ぜひ、この写真集からありったけの愛情を受け取って、ポジティブマインドになってほしいです!

 

ギャビー1st写真集『FAITH』が4月12日(金)に発売決定!

撮影イメージやロケ地など、自身がトータルプロデュースをすると意気込んで臨んだ1st写真集『FAITH』。海外セレブ顔負けのヒップや、奇跡の10頭身“彫刻ボディ”を初披露。大胆な衣装を纏い、モデルとしての貫禄を見せた。4月7日(日)にブックファースト新宿店にてお渡し会イベントも開催予定。

撮影/花村克彦 取材・文/亀井ゆりこ 編集/齋藤菜月

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