177557

ExWHYZ mayuの「日々、ぼやき。」#10 恥ずかしい!

©Takuya Iioka/光文社

4人組ガールズグループExWHYZ(イクスワイズ)のメンバー・mayuさんのエッセイ連載も、はや第10回。ラジオ番組での「リスナーお悩み相談」が核心を突きすぎる……と高いコメント力で話題の彼女が、JJ世代の一女性として等身大の“もやもや”を赤裸々に綴ります。


こんばんは、ExWHYZのmayuです。

何回かコラムを更新してみてあらためて思いますが、伝えるための文章を書くのって難しいですね。

わたしは元々誰かに伝えるためというよりかは、自分の中からパーツを取り出してそれを眺めたり、組み合わせたりしながら自分を見つめ直す作業として文章を書くことをしてきたので、「何かを書かなきゃ! 人に伝えなきゃ!」と思ったらすこし違ってきちゃう時があるなあって感じます。

まだ伝える言語に変換する技術がわたしには無いんです。涙

 

仕事を休んでからは自分の心も身体も思考回路も一回バラバラにしちゃった(なっちゃった)ので、また自分を探して見つけて試して手放して掴んで壊れたり壊したりみたいなことを繰り返しながらかき集めてる段階なので、
誰かのために、みたいなことが出来ず。です。

自分を救えない自分なのに誰かの何かになりたいとかっていう考え方は不健康だと思うので、一旦自分のことだけ考えさせてもらいます!!!!!!!! ってなっちゃってる。

だけど、仕事としては何かを与える(?)側じゃなきゃなんだろうな〜みたいな感じで、こんな小娘が一体何を?って感じですけど、一応そういうことも考えたりします。まあでもまだそんな器じゃないよ、自分のことを頑張りなさいよ、と思ってやってきましたが。

 

アイドルになりたい!って最初から思ってたわけじゃないし、未だに何かになりたいとか神になりたいとか導きたいとかとも思わないし、誰かのためになんてまだ烏滸(おこ)がましいよなぁって思ってます。

もちろん続けていくうちに「こんなに応えてくれるなら、さらにわたしも応えたい!!!」って自分以外にやりたい理由がうまれてきて、それは内側からうまれてきた正直な気持ちだから、大切にしたいって思うけど。

自分が何かに触れて「救われた〜〜〜!!!」っていう体験ってあると思うんですけど、わたしはそれ自体を誰かにシェアしたいとは思わないというか、、その体験は多い方が良いって思うからあなたにもあって欲しいって思うけど。

救われる方法はいつも自分で探して自分で掴むしかないから、誰かに教えられたこととかあんまりわかんねーなって思っちゃう派です。だから「わたしもこうだったから、あなたもきっと!」とシェアするのが……苦手。もちろんこの気持ちって善意ベースだから誰かがしてくれたときは汲みたいけど。

 

だからまあ、とりあえずわたしは、何事も心をほぐすところからだと思うので(感受性)、ライブなりなんなり「今日わたしがいちばん暴かれよう!」っていう気持ちでいるってかんじです。じゃないと目の前の人だって緊張しちゃうもん。一緒にほぐれたいので。丸裸になることは結構できるはずなんですけど、考えすぎることもできるので、考えすぎて何も出来ない・言えない人になっちゃうときもあります。

けど、それじゃ何も変わらないから、いつも現実に暴かれてやろうってかんじです。

 

嘘苦手! だから恥ずかしいことばかりです。

でもそれでいいや!

 

それではまた。

©mayu/WACK、光文社

profile/mayu (ExWHYZ)

2017年8月に事務所の先輩グループBiSHのイベントでお披露目された「EMPiRE」の初期メンバーとして活動をスタート。同グループは2022年6月に突如解散し、同じメンバーで「ExWHYZ(イクスワイズ)」を結成。2023年5月には、所属事務所・WACKのグループとしては初となる日本武道館ワンマンライブを開催し、成功させる。EMPiRE時代から作詞や振り付け、チームのまとめ役を担うコアメンバー。また個人としても、冠ラジオ番組にコンビニご飯のコラム執筆など、マルチに活躍。
2025年4月5日に、不定期でおこなっていたオールナイトライブ企画をレギュラー化。第1回は、ゲストにパソコン音楽クラブ、DONGROSSOの2組を迎え、Spotify O-EASTにて実施。その後5月より全国11都市を巡る「ExWHYZ TOUR 2025 ‘(unfinished) odds and ends’」を開催する。8月2日には活動3周年を記念したワンマン公演「ExWHYZ 3rd Anniversary Special Live ‘Our Step→Future’」をLINE CUBE SHIBUYAにて開催。

公式X
公式Instagram

photo/Takuya Iioka
styling/Erika Abe
hair & maku-up/Yuri Ikeda[éclat] 

この記事が気に入ったら

Pick up