コラム

【JJ創刊50周年記念】連載第8回 ’80年代のティーン誌から生まれたトラッド派&カジュアル派の女のコ「レモンヴィレッジ」グッズ8選:後編【JJ昭和レトロ学園】

連載「JJ昭和レトロ学園」では、令和の今でも思わず「かわいい♡」とときめいてしまう’80年代のファンシーキャラクターに注目♪ 第8回は「レモンヴィレッジ」(1983年頃登場)をピックアップ。’80年代を中心としたレトロでかわいいガーリーカルチャーを日々発信し続けているゆかしなもん先生に、先生の私物を披露していただきながら、令和のJJ世代が知らない “レモンヴィレッジの魅力” をたっぷり教えてもらいます!

トラッド系とカジュアル系でファッション最先端のキャラクター

(前編の続き)

令和JJガール:そういえば、このコたちには名前があるんですか?

ゆかしなもん先生:実はあります! トラッド派のファッションが特徴のジャミー・ロールとカジュアル派のファッションが特徴のパフィー・ラムです。ジャミーはトラッド系(かっちりした伝統的で知的な学生スタイル)にブレザーやローファーなどのコーデが多め。パフィーはカジュアル系にデニムにパーカやスニーカーを合わせたコーデのイメージです。

令和JJガール:おしゃれな着こなしがかわいい♡ 雑誌『Lemon』がファッション誌だったからですか?

ゆかしなもん先生:ファッション誌というくくりではなかったのですが、ファッションも含めたライフスタイル誌だったので、ファッション重視のキャラクターをつくったのかなと思います。当時のトレンドだったトラッド派とカジュアル派のふたりというコンセプトもいいですよね!

令和JJガール:ふたりのかわいいコーデが気になっていました。当時のファッションのトレンドがどんなものだったのか垣間見れますね。

ゆかしなもん先生:そうですね。また、ティーン誌ならではという意味では、それぞれボーイフレンドとセットで登場するところも特徴です。「カップルでおしゃれ」っていうのが当時のティーンに刺さっていたのではと思います。

令和JJガール:確かに、ファッションと恋愛が気になるお年頃には刺さりそう♡

ゆかしなもん先生が紹介したい「レモンヴィレッジ」アイテム8選‼

昭和のティーンのたしなみ「手芸文化」に欠かせない

⑤ワッペン

当時価格 各480円 ※編集部調べ

ゆかしなもん先生:これは手芸用品のワッペンです。当時は手づくり文化があって、手芸を趣味にしているコも多かったんです。なので手芸屋さんが今よりも多かったイメージですね。バッグや巾着につけるだけで簡単にハイセンスになれるのがワッペン。「レモンヴィレッジ」らしいファッションのデザインでそれぞれおしゃれですよね。

令和JJガール:洋服の生地も刺繍もかなり繊細につくられたワッペンですね。シンプルな手芸品に、ワンポイントにつけるだけで格上げしてくれそう。

制服のポケットに忍ばせていたおしゃれ女子の必需品!

⑥ポケットミラー

当時価格 不明

ゆかしなもん先生:ちょうど制服のポケットに入るほどのサイズのミラーです。こうした持ち手のついた手鏡を胸ポケットから取り出しては身だしなみをチェックするというのは、当時の学校の風景でした。

令和JJガール:私も四角いフタ付きのものや丸型のミラーを使っていました! 形は違えど令和のJKも昭和と変わりません。リップを塗り直したりするのに便利ですよね。

ゆかしなもん先生:リップ……昭和は「メンソレータム」かな(笑)。校則が厳しい私の時代は色付きは禁止でしたから。そんなティーンに人気だったのが当時メンソレータムから出た「薬用キャンパスほそみ」というリップクリーム。登場するや、スタイリッシュな細いフォルムにときめいたものです。

プッシュすると「服の色が変わる」ギミックに注目!

⑦シャープペンシル

当時価格 左から250円、250円、200円、200円、250円、250円、200円、250円、250円、250円 ※編集部調べ

ゆかしなもん先生:シャープペンシルには驚きのギミックが詰め込まれていました。なんと、プッシュするとお洋服の色が変わるんですよ。

令和JJガール:面白い♪ 中の軸が回転してトップスの色が変わるんですね。すごい。

ゆかしなもん先生:ファッション寄りのライフスタイル誌出身のキャラならではの仕掛けですよね。

令和JJガール:ほかにもプッシュするところがハート型だったり、星型だったり、ディテールに凝っているところもおしゃれ♡ さすがですね。

ティーン誌『Lemon』の表紙風の本格デザインは「レモンヴィレッジ」だけの特権

⑧ノート

当時価格 各100円 ※編集部調べ

令和JJガール:これはノートですか? 雑誌っぽい表紙のデザインですね。

ゆかしなもん先生:レモンヴィレッジは『Lemon』という雑誌から誕生したキャラクターなので、雑誌を購読していたコにとってはたまらないデザインのノートだったと思いますよ。

令和JJガール:表紙もリアルですし、中を開くとすごく細かく書いてあってびっくりしたんですけど。

ゆかしなもん先生:記事っぽくなっていますよね。お料理の話だったり、お部屋の紹介だったり。ティーンの関心事を網羅したコンセプトがいろいろ考えられていると思いますし、そういう意味ではすごく丁寧なキャラクターづくりをされていますよね。

令和JJガール:これはリアルに参考になりますね。実際つくってみたくなります。

ゆかしなもん先生:お菓子づくりのレシピやインテリアなんかはネット時代の今と違って、雑誌から情報を得ていた時代だったんです。こういうところからも、昭和のティーンの文化を感じられますね。

ゆかしなもんさん PROFILE 

1975年生まれ。1970〜’80年代の文具・玩具・漫画・アイドル・映画・音楽など、昭和のガールズカルチャーを懐古し、SNSなどで発信している「昭和的ガーリー文化研究所」所長。膨大なコレクションを紹介した著書の数々や’80年代のガーリーカルチャーの入門書『ゆかしなもんの’80sガーリーカルチャーガイド』(グラフィック社)が話題に。

昭和的ガーリー文化研究所 ゆかしな所長 Instagram

※掲載している商品はすべてゆかしなもんさんの私物で、現在販売されていない商品です。

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撮影/山下忠之 取材・文/加藤文惠

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