ビジネスシーンやプライベートでも、何気なく読んでいる漢字。
正しい読み方をしているつもりでも、実は間違っていて周りの人に「読み方が違う」思われているかも……。
そうならないために、今回は意外に読み間違いの多い漢字6つをクイズ形式でご紹介。
この機会に正しい読み方を覚えておきましょう!
(1)貼付
「封筒に切手を貼付する」「書類に写真を貼付する」など、なにかを貼り付けするときに使われる「貼付」。さまざまなシーンで目にする機会や使う機会が多いこの言葉。
正しい読み方は……
「ちょうふ」です。
なかには「てんぷ」や「はりつけ」と読んでしまっている人もいるかもしれませんが、意味は伝わるにせよ、間違っている読み方なので、正していきましょう。
(2)相殺
お互いの損得がないように差し引いて帳消しする、という意味の「相殺」。
経理のお仕事をしている方や、お金の話をするときによく使われる言葉ですが、読み方を間違えると恐ろしい意味に変わってしまう漢字です。
そんな「相殺」の正しい読み方は……
「そうさい」です。「そうさつ」と間違えて読んでいませんでしたか? この一文字の違いで“お互いを殺し合う”という意味になってしまうので要注意!
(3)代替
他のものを用意する、という意味の「代替」。「企画書の代替案を用意する」など、ビジネスシーンで使用する機会も多いですよね。
正しい読み方は……
「だいたい」です。
「だいがえ」と読み間違える人が多いこの漢字。意外に使うシーンが多いので、読み間違えるとちょっと恥ずかしいかも。周りも気づきやすい読み間違いなので、気を付けましょう。
(4)世論
ニュースでもよく見かける「世論」。世間一般の人の意見や議論、という意味の漢字ですが、おそらく多くの人が「よろん」と読んでいるのではないでしょうか。
しかし、正しい読み方は……
「せろん」です。
世論がふたつの読み方をされているのは、昔あった「輿論」の「輿」という漢字が、昭和21年に公布された当用漢字表に含まれていなかったため、「世論」と代用されたことが由来だといわれています。
現在では「よろん」とも読みますが、正しくは「せろん」です。
(5)一段落
一通りの仕事を終えたり、家事を終えたとき、「とりあえず一段落だ」などと使われる「一段落」。
みなさん、「ひとだんらく」と読んでいませんか? 実は一段落の「一」は「ひと」とは読みません。
正しい読み方は……
「いちだんらく」です。
「ひとだんらく」は漢字表記の読み誤りなので、これからは「いちだんらく」と読み方をあらためましょう。
(6)遵守
ルールや規定を守るという意味で使われる「遵守」。
交通規則から会社の規定など、さまざまなシーンで目にする漢字です。
「遵」という漢字が「尊」に似ているため「そんしゅ」と読み間違えている人が多いこの漢字。
正しい読み方は……
「じゅんしゅ」です。
最近ではコンプライアンス意識が高まっているため、ビシネスシーンでもよく使われる漢字になりました。社会人として、正しい読み方をしっかり覚えておく必要がありそうです。
以上、6つの漢字。あなたは正しく読めていましたか? とくにビジネスシーンでは正しい読み方ができていないと、印象が悪くなってしまうこともあります。
不安な漢字があったら、その都度調べて正しい読み方をしっかり身につけていきましょうね!
文/桜井美穂子 画像/PIXTA(ピクスタ)(sasaki106、hanack、kou、polkadot 、Taka、metamorworks)