普段、よく目にする言葉でも、実は読み方を間違えている漢字は意外と少なくありません。
間違ったまま覚えていると、思わぬ場面で恥ずかしい思いをしてしまうことも……。
そこで今回は“意外と読み間違えている漢字”を5つピックアップ。
あなたはいくつ読めますか?
(1)「遊興費」
交際費など、遊びのために使うお金のことを「遊興費(ゆうきょうひ)」と言います。
「興」という漢字は「きょう」とも「こう」とも読めるため、「遊興費」を「ゆうこうひ」と読んでしまう人も多いのではないでしょうか。
ただし「復興費」の場合は「ふっこうひ」と読みます。
同じ漢字でも言葉によって読み方が変わるため、そのつど読み方を確認しておくといいですよ。
(2)「徐に」
ゆったりとした様子を示す「徐に」は「おもむろ(に)」と読みます。
ほとんど同じ意味で「徐々に(じょじょに)」という言葉があるため、「徐に」を「じょに」と読んでしまうことがあるようです。
また「徐に」は、文章において「徐に話し出す」「徐に手を取った」などの使い方をしますが、この言葉の意味を「不意に」「唐突に」と覚えてしまっている人も。
「徐」は“ゆったりと進んでいく様子”を意味する漢字だと理解しておくと、言葉の意味も正しく覚えやすいですよ。
(3)「肉汁」
料理アプリや雑誌などで見かけることのある「肉汁」。
「にくじる」と間違えがちですが、正しくは「にくじゅう」と読みます。
テレビの食事レポートなどでも「にくじる」と言われることが多く、「にくじゅう」という読み方が正しいものの、間違えて覚えてしまっている人が多い言葉です。
ほかにも「汁」を「じゅう」と読む言葉には「果汁(かじゅう)」「搾汁(さくじゅう)」といったものがあります。
(4)「脆弱」
「脆弱」の「脆」には「危険」の「危(き)」という文字が使われているため、思わず「きじゃく」と読んでしまう人が多い言葉ですが、正解は「脆弱(ぜいじゃく)」です。
もろく・弱いことを意味します。
ビジネスシーンにおいては、職場で使用しているパソコンや、組織のセキュリティ管理におけるもろさを指すときなどによく使われます。
(5)「清々しい」
思わず「きよきよしい……?」と読んでしまいがちですが、正解は「清々しい(すがすがしい)」です。
「清々しい」と「清い(きよい)」は、どちらも“心地よくさわやかな様子”を示す言葉のため、同じ読み方だと思ってそのまま「きよきよしい」と読んでしまうのかもしれません。
いかがでしたか? メールやビジネス文書など、普段なんとなく読み流している文章のなかにも、意外と読み方を間違えている漢字があるかもしれません。
また、今回ご紹介した「清々しい」のように、字面だけでは想像がつかないような読み方をする言葉もたくさんあります。
少しでも不安に思ったら読み方を調べておくようにして、恥ずかしい思いをすることがなうようにしましょうね!
文/大内千明 画像/PIXTA(ピクスタ)(metamorworks、Pangaea、Kimi、hilite、Fast&Slow、zac)