日頃、社内で人とすれ違うとき、何気なく挨拶をしてすれ違っていませんか?
実はすれ違うときにも、社会人として好ましいとされているマナーがあるんです。
そこで今回は、普段ついつい見落としがちな、人とすれ違うときのマナーについてご紹介いたします。
(1)廊下の真中を歩く
あなたは普段、無意識にオフィスの廊下の真中を歩いていませんか。
また、自分が廊下のどのあたりを歩いているのか、意識していない方も多いのではないでしょうか?
実は、廊下の真中は来社されたお客様が歩く“上座”に位置するため、その会社の社員が歩くことは基本的にはマナー違反と考えられています。
もし、来社された取り引き先の方に真中を堂々と歩いている姿を見られた場合、自身の印象が悪くなってしまう恐れがありますので、極力避けて歩くように気を付けましょう。
(2)階段の下にいる上司に挨拶をする
上司と会ったときは場所を問わず挨拶をするのがマナーですが、階段ですれ違う際には、廊下とは違うマナーがあるんです。
階段で自分のほうが高い位置にいるときだと「上から目線」になってしまうため、自分と同じ段に上司がきたときに挨拶をするようにしましょう。
階段の下に上司を見つけた場合には、軽く会釈をする程度がよいでしょう。
(3)扉の目の前でエレベーターを待つ
人とすれ違う機会が多い場所というと、エレベーターを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
このケースでは、扉のすぐ前で待つのはマナー違反といわれています。
エレベーターは降りるほうが優先になるため、扉の目の前で待つと、中から降りてくる人との接触などが考えられますよね。
基本的なマナーですので、ついつい忘れがちな方もこの機会に意識して、身につけるようにしておきましょうね。
(4)エレベーター内で上司よりも奥に立つ
先ほど述べたように、人とすれ違う機会の多いエレベーターにも上座があります。
エレベーターでは、向って奥側が目上の人に立ってもらう場所にあたりますので、上司には奥側に立ってもらうよう配慮を。
自分は手前に乗るようにし、ボタンの操作を担当するのが一般的なマナーです。
また、来社したお客様の乗降時には、お客様を優先的にお通しするようにしましょう。
ただし、無人のエレベーターに先に通すのはマナー違反! 安全確認の意味も込めて、案内人が先に乗るようにするのが正しいマナーです。
すれ違うときのマナー、あなたは守れていましたか?
入社直後、マナー研修を受講する機会があっても、次第に忘れがちに……。
無意識のうちにNGマナーが当たり前になっていないか、あらためて見直してみましょう。
“親しき仲にも礼儀あり”の精神で、気持ちのよいマナー美人を目指しましょうね。
文/前濱瞳 画像/PIXTA(ピクスタ)(Kazpon、xiangtao、Fast&Slow、EKAKI) 参考文献/住友淑恵監修『デキる!男のマナー事典―ビジネス&プライベート』西東社