「自分では“間違いない”と思っていたはずの漢字の読み方が、実は違っていた」
「当たり前のように読んでいた日本語が違っていた」……なんてことはありませんか?
今回は、読み間違いが多い漢字を出題形式でご紹介し、解説いたします。
ビジネスシーンで見かける漢字も多いので、この機会に要チェック!
第1問:「既出」はなんて読む?
【正解】「きしゅつ」
ビジネスシーンで見かける機会も多い漢字ではないでしょうか。
物事が既に出ていることを意味する「既出」ですが、読み間違えとして多いのは「がいしゅつ」ですよね。
書面などで見かけることも多い漢字なので、理解しているつもりでも、会話のなかで恥をかかないよう気をつけたいものです。
第2問:「漸く」はなんて読む?
【正解】「ようやく」
話し言葉でもよく使われる「漸く」。
なかなか実現しなかったことが、待ち望んだ末に実現するさまを表す言葉ですが、「しばらく」と読んでしまった方が多いのではないでしょうか。
「漸」という字には、「だんだん」「しだいに」という意味があります。
読み間違えて覚えてしまっている方も多いので、この機会によく覚えておきましょう!
第3問:「廉価」はなんて読む?
【正解】「れんか」
漢字のイメージから「けんか」とつい読んでしまいそうになりますが、NG!
価格の価がついているので、値段に関係する言葉なのかと想像がつきますが、正しい意味をご存知でしょうか?
「廉価な商品」などと使って、“値段が安いこと”を意味します。
取引などの場面で慌ててしまわないように、今から覚えておくとよいですね。
第4問:「嫌悪」はなんて読む?
【正解】「けんお」
パッと見ると「けんあく」なのではと思う方も多いのではないでしょうか?
「けんあくなムード」なんて言葉もよく耳にしますが、正しくは「険悪」なので混同しないように気をつけたいですね。
「嫌悪」は「嫌悪感」などに表されるように、“憎みきらうこと”を意味します。
第5問:「代替機」はなんて読む?
【正解】「だいたいき」
“携帯の代替機”などで、よく使われるこの言葉。
ビジネスシーンでは、パソコンが故障したときによく使うのではないでしょうか。
ついつい「だいがえき」と間違えてしまいがちなのですが、正解は「だいたいき」です。
誤って使いがちですが冷静になると恥ずかしいので、要注意!
あなたは何問正解できましたか? 仕事をしていてよく見かけるけれど、正しい読み方を知らないままにしていた漢字の読み方で、恥ずかしい思いをしてしまうことも。
今から気をつけて、正しい読み方ができるようにしておきましょうね!
文/前濱瞳 画像/PIXTA(ピクスタ)(metamorworks 、CORA、Graphs、Fast&Slow、polkadot) 参考文献/『日本語の正しい表記と用語の辞典 第三版』(編:講談社校閲局)