理由はわからないけれど、なぜかすてきに見える人。
実は、彼女たちには共通点が! それは、普段の何気ない“しぐさの美しさ”です。
靴の脱ぎ方、バッグの持ち方、傘の持ち方、コートの脱ぎ方・着方、ふとした瞬間の顔の向き、振り向き方……。同じしぐさでも、少しの工夫を加えるだけで、よりすてきに見せることができるのです。
そのなかでも、今回は日常シーンにそったしぐさをピックアップ! ほんの少しのコツをつかめばあなたもしぐさ美人になれますよ!
■バッグの持ち方
出掛けるときに必ず持っていくバッグ。バッグは持ち方に気を付ければ、あなたの魅力を引き立たせてくれるすばらしいアイテムになります。
たとえば、肩かけタイプのバッグ。どちらか一方の肩が上がったり下がったりしないように、肩を水平に保つ意識をもつようにしましょう。手は持ち手にさりげなくそえると、さらに上品な印象になります。
斜めがけバッグは、一歩間違えると子どもっぽく見えがち。また、片方の手をショルダーストラップにかけたり、がっしりとつかんだりするとたくましい女性に見えてしまいます。
ショルダーストラップに親指だけを軽くかけ、さりげなくそっと手をそえるようにするとグンとエレガントに見えますよ。
■傘のさし方
雨の日は、身も心も重くなりがち。顔を隠すように深く傘をさして、前かがみで歩く人をよく見かけますよね。みんなが下を向いているときこそ、エレガントさで差をつけるチャンス!
傘を美しくさすためには、手元の柄を持ち、脇とひじをしめて、まっすぐ下に向けるようにしましょう。
傘をさすときは、手元はギュッと握りしめるのではなく、柔らかく持ち、片側の手を軽くそえるとよりエレガントさが増します。
持ち歩くときに傘の真中あたりを持って、斜めに傾ける“サムライ持ち”をしている人を見かけますが、周囲の人に迷惑がかかるのでマナー違反。
そして、人とすれ違うときには、傘を傾けて相手とぶつからないよう配慮ができるといいですね。
■靴の脱ぎ方
彼の家に招かれたとき、仕事でお世話になっている上司の自宅に招かれたときなどは、スマートに靴を脱いで、部屋に上がりたいもの。
玄関で部屋の中にお尻を向けたまま靴を脱いだり、かかとを手前、つま先を奥にして靴入れにしまうのは、好ましくありません。
訪問先では、出迎えてくれた人にお尻を向けず、玄関にお尻を向けて靴を脱ぎ「失礼いたします」と言ってから、正面を向いたまま上がります。
そして、相手にお尻を向けないように斜めの姿勢で振り返り、かかとを後ろ、つま先を前にして靴の向きをそろえましょう。
また、靴入れに靴を収める場合は、かかとを奥に、つま先を正面に向けるのが一般的なマナー。
これは、靴の中の汚れを人様に見せない、靴のメーカーやブランドをひけらかさないという心遣いです。
■コートの着方
デートなどですてきなレストランやバーに行ったとき、コートの脱ぎ方や着方にもたもたしていると、場慣れしていない感じに見えてしまいますよね……。
コートの着方でも、もちろんエレガントさを演出できますよ。
着るときは、コートの内側を人に見せないように着るのがマナー。
コートの前面を自分に向けて両手で持ち、右手で襟元を持ち、左腕をそでに通します。次に、左の襟を左手で持ったまま、右腕をそでに通しましょう。
左手で左の襟を引き寄せると、右がそでに通りやすくなります。そして、着るときに忘れてはいけないのは、慌てず、あせらず♡
これらのしぐさは、何度も繰り返し練習することが大切。
最初は恥ずかしいかもしれませんが、鏡の前で練習することがおすすめです。
鏡を見ることで、どう工夫すれば自分自身がよりすてきに見えるのか、コツがわかってきますよ! そのころには、今よりももっと“しぐさ美人”になっているハズ。
文/桜 美月 画像/PIXTA(ピクスタ)(プラナ、Ushico、Graphs、horiphoto) 参考文献/『媚びてないのにかわいいシンデレラマナー』(主婦の友インフォス情報社)