何気ない言葉の漢字をいざ「書いて」と言われると、書けないことってありませんか?
普段書く機会がなかったり、そもそも漢字で書くことを知らなかったりすると、“あの漢字かな……?”と思いつつ、あっているかどうか分からないこともあるかと思います。
そこで今回は、書けそうで書けない漢字を5つご紹介。
大人のレディとして正しい漢字が書けるとすてきですよ!
(1)のどが「かわく」
「のどがかわく」とよく言いますが、皆さんはこの「かわく」の漢字、正しく書けますか?
この漢字は、「乾く」と勘違いしている人も多く、書き間違いも多いものです。
正解は……
「渇く」です。
この「渇く」は、「愛に渇く」など、“強く求める”といった意味のときにも使う漢字。
「乾く」と書いてしまうと誤字になるので、注意してくださいね!
(2)水を「くむ」
「水をくむ」の「くむ」。どんな漢字か分かりますか?
「酌む」と思われた方は、残念ながら不正解です。
この「酌む」はお酒を器についで飲むことで、「酒を酌み交わす」などと使われます。
では、水の場合は……
「汲む」です。
お酒は「酌む」、お酒以外の液体は「汲む」というように、あわせて覚えておきましょう!
(3)傘を「さす」
「傘をさす」の「さす」は、意外と書けそうで書けない漢字。
おそらく、どの「さす」なのかが分からない人も多いかもしれません。
正解は……
「差す」です。
傘や刀などには「差す」を用います。
(4)罰金を「かする」
刑罰を与えるときに使う「かす」。
「課する」と勘違いしている人も多い漢字ですが、刑罰と刑罰以外で用いる漢字は違ってきます。
では、刑罰を「かする」の漢字は、どの「かする」なのか……。
正解は……
「科する」です。
宿題や重税などの場合は、「課する」と書くのが一般的です。
(5)結婚式を「あげる」
20代中盤にもなると、結婚式に出席する機会が多くなってきますよね。
では、「結婚式をあげる」の「あげる」はどの漢字を使うのが正解でしょうか。「上げる」ではありません。
正解は……
「挙げる」です。
結婚式を挙げるのほかにも、「手を挙げる(挙手)」「犯人を挙げる(検挙)」「兵を挙げる(挙兵)」は「あげる」を「挙げる」と使います。一緒に覚えておいてくださいね。
今回の5つの漢字、どのくらい書けましたか?
どの言葉も、聞いたり使うことが多い言葉なので、漢字を覚えていて損はありません。
ぜひ、この機会に5つ全て覚えてくださいね!
文/桜井美穂子 画像/PIXTA(ピクスタ)(Taka、tomos 、Ushico、よっしー、metamorworks、Fast&Slow) 参考文献/大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)