仕事でメールや資料を読んだとき、“この漢字、どう読むんだっけ……?”と思った経験はありませんか。
読めない漢字は、意外と多くあるもの。
そこで今回は、ビジネスシーンでよく使ったり、見かけたりする漢字のなかでも意外と読めないことが多いものをご紹介。
きちんと読めるか、ぜひチェックしてみてくださいね!
(1)「帳面」を合わせる
表面上のつじつまを合わせる、という意味の「帳面を合わせる」。
経理のお仕事をされている方などはよく使う言葉ではないでしょうか。
この「帳面」、何と読むか分かりますか? 「ちょうめん」とは読まないんです。
「帳面」の正しい読み方は……
「ちょうづら」です。
なお、「帳面面」は「ちょうめんづら」と読みますので、あわせて覚えておくとよいでしょう。
(2)身を「粉」にする
苦労をおしまずに、一心に仕事をすることを意味する「身を粉にする」。
「身を粉にして働く」など、職場で聞く機会もあるかもしれませんね。
この言葉の「粉」という漢字、もちろん「こな」とは読みません。
この場合の正しい読み方は……
「こ」です。
「みをこなにしてはたらく」なんて読み間違えてしまったら、かなり恥ずかしいことに……。
分からなかった方は、この機会にしっかり覚えておきましょうね!
(3)意を「体」する
他人の意向に従い行動することを意味する「意を体する」。
例えば、「部長の意を体して交渉する」などのように用いられます。
ここでの「体」、みなさんは何と読みますか? 「てい」だと思った方、実は間違いなんです。
この漢字の読み方は……
「たい」です。
「意を体(たい)する」という読み方、ぜひ頭に入れておいてくださいね。
(4)粗利益
会計用語である「粗利益」。売上から原価を差し引いた儲けのことを意味します。
そんな「粗利益」、普段から使う機会が多い方は読めても、あまり使う機会がない方は読み間違えているかもしれません……。
この漢字で間違えやすいのは「粗」の読み方。「そ」とは読みません。
「粗利益」の読み方は…
「あらりえき」です。
「粗利(あらり)」と同じ読み方ですので、あわせて覚えておきたいですね。
(5)委嘱
仕事などを外部にゆだねることを意味する「委嘱」。
例えば、「監査役を外部に委嘱する」などと使います。
そんな「委嘱」、ちょっと難しい漢字なので読めない方も多いかもしれません。「いぞく」ではないですよ。
「委嘱」の正しい読み方は……
「いしょく」です。
「嘱」の漢字は「属」と似ていますが、「ぞく」とは読まないのでご注意を!
会社でも使う、意外に読めない漢字を5つご紹介しましたが、みなさんはいくつ読めましたか?
難しい漢字もありましたが、いざというときに読めないと恥ずかしいものばかり。この機会にぜひ覚えておいてくださいね!
文/桜井美穂子 画像/PIXTA(ピクスタ)(Taka、muu、プラナ、metamorworks、kou) 参考文献/大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)