社会人になると、会議や報告会など、人前で話す機会が多々ありますよね。
そんなとき、“何を言っているのか、相手に伝わらない”“自分でも何を言いたいのかわからなくなってしまった”とならないように、話すポイントをおさえておくことが大切。
そこで今回は、働く女子なら最低限知っておきたい会議でのNGな話し方をご説明いたします。この機会に、さらにすてきな話し方ができるようになりましょう!
(1)順序立てずに話すのはNG!
内容や説明をダラダラと話すのはNG。
ビジネスシーンでは、まず「1.件名」「2.結論」「3.詳細」という順番で話すのがポイントと言われています。
「1.件名」はタイトルのようなもの。
たとえば「ご報告があります」「皆さんにご提案があります」など、今日話したいことを「ひとことで言うなら?」と考えてみましょう。
続いて「2.結論」では、説明の結論を伝えます。
「〇〇を導入してみるのはいかがでしょうか」「△△をすると何%売上がアップすることがわかりました」など。
その後、「3.詳細」でより具体的な内容を伝えましょう。
「具体的には…」と順を追って話していくと、相手にグッと伝わりやすくなります。
その際に、「どんなものなのか?」「何がいいのか?」「なぜいいのか?」もあわせて具体的に伝えるようにすると、相手に響きやすくなりますよ。
(2)抽象的な表現はNG!
話す際には「とか」「みたいな」と、語尾を濁さないようにしましょう。
また、「少し」「多少なら」「しばらく」などは、相手によって感覚が違うもの。
「1日お時間をいただけますか」「金曜日までにはお返事できます」など、具体的な数字や言葉を付け加えて話すことを忘れずに。
日頃から具体的に説明できるクセをつけられるとすてきです。
(3)目線を下げたまま話すのはNG!
筆者のスクールで生徒さんから“もっとも難しい!”と相談を受けるのが、話しているときの目線の配り方。
視線はゆっくり動かしながら、できるだけ多くの人と目を合わせるのが理想。
ただ緊張していると、どうしても話しながら資料に目を落としがちになったり、視線の動かし方が小刻みになったりしてしまいます。
まずは、“重要な箇所は必ずみんなのほうを見て話す”ことに気をつけるだけでも、印象をアップさせることができますよ。
会議で話すときに自分のことで精一杯だったり、自分にしか目がいかなかったりするのは残念ですよね。
今回ご紹介した話し方に気をつけ、心地よい空間をつくれるようなすてきな社会人を目指しましょう。
文/大網 理紗(おおあみ りさ)
リサ・コミュニケーションズ代表。一般社団法人100年先のこどもたちへ代表理事。
世界の王室・皇室・政府要人といったVIP接遇とアナウンス業務に従事。その経験を活かし、話し方、マナーの指導にあたる。主な著書に『世界で通じる至高の作法』『人生を変えるエレガントな話し方』など。
画像/PIXTA(ピクスタ)(zon、kou、tkc-tak) 参考文献/大網 理紗『大人らしさって何だろう。』(文響社)、大網 理紗『人生を変えるエレガントな話し方』(講談社)