普段、漢字を目にする機会はたくさんありますよね。でも、実は読み方が間違っている隠れ難読漢字や専門的な言葉の漢字など、なかなか読み方がわからない漢字もたくさんあります。
そんな漢字を読む機会があったとき、サラッと読めたらかっこいいですよね。
きっと友達や家族に“この漢字が読めるなんてすごい!”と一目置かれるかも……!?
そこで今回は、読めたら一目置かれる漢字をご紹介。
難しいかもしれませんが、読めるかどうかぜひチャレンジしてみてくださいね。
(1)沈丁花
香りのよい花である「沈丁花」。
この名は、香りが香水の沈香(じんこう)と丁子(ちょうじ)にたとえられることに由来しています。
花はもちろん、この花の漢字自体を見たことがない人も多いかもしれないので、読めたら周囲から驚かれるかもしれません。
「沈丁花」の読み方、わかりますか?
正解は……
「じんちょうげ」です。
「沈」という字から、「ちんちょうげ」と間違えてしまった方も多いかと思います。
(2)定式幕
歌舞伎の舞台で使う引き幕のことを「定式幕」といいます。
この定式幕は、黒、柿、萌黄(もえぎ)の3色の縦縞でできており、歌舞伎に行ったことがなくても、テレビなどで見たことがあるかもしれませんね。
普段、歌舞伎に行かない方はあまり馴染みがないかもしれませんが、この漢字が読めたら「歌舞伎の知識もあるのかな?」と思ってもらえそうです。
そんな「定式幕」、なんと読むかわかりますか?
正解は……
「じょうしきまく」です。
ぜひ読み方と漢字、セットで覚えておいてくださいね。
(3)「琴線」に触れる
よいものや素晴らしいものに触れて感銘を受けることを「琴線に触れる」と言います。
「心の琴線に触れた」などと使われることもあるこちらの漢字。
なんと読むかわかりますか?
正解は……
「きんせん」です。
「ことせん」と読んでしまうと恥ずかしいので、ご注意を!
(4)入会権
共有地などを利用する権利を意味する「入会権」。
立て看板などで目にする機会も多い漢字ですが、ほとんどの方は「にゅうかいけん」と読み方を勘違いしているかも。
「にゅうかいけん」という読み方は誤りなんです。
そんな「入会権」、なんと読むかわかりますか?
正解は……
「いりあいけん」です。
「入会」だけの場合は「にゅうかい」と読むことが多いですが、「入会権」の場合には「いりあいけん」と読みますので、ぜひ覚えておきましょう!
ご紹介した4つの漢字、みなさんはいくつ読めましたか?
読み方が難しい漢字でも、サラッと読むことができるときっと周囲から一目置かれることでしょう。
文/桜井美穂子 画像/PIXTA(ピクスタ)(shimi、ROHZAN、kimisaki、i-flower、Fast&Slow) 参考文献/大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)