普段から会話で使っているような言葉であっても、漢字表記になると正しく読めない……ということは意外と多いものです。
そこで今回は“読み間違いの多い漢字”をピックアップしてご紹介します。
あなたはいくつ正しく読めるでしょうか?
(1)恋敵
恋のライバルのことを指す「恋敵」。
「恋敵に負けたくない!」などのように使われ、漫画や小説でもよく見る言葉ですよね。
そんな「恋敵」、あなたはきちんと読めますか?
正解は……
「こいがたき」です。
「こいてき」とうっかり読み間違えてしまわないよう注意しましょう。
(2)分が悪い
「勝てる見込みが少ない」「条件が不利である」といったことを「分が悪い」と言います。
たとえば恋愛においては、片思い相手に強力なライバルがいて一歩リードされていたり、弁が立つ彼氏とは口喧嘩になるといつも言い負かされたり……。
そんな「分が悪い」の正しい読み方は……
「ぶがわるい」です。
「ぶんがわるい」ではありませんよ。ちなみに勝負事で相性が良い相手のことは「分がいい(ぶがいい)相手」と言います。「分が悪い」とあわせて覚えておくといいでしょう。
(3)恋焦れる
いてもたってもいられないほど、相手のことをいろいろと考えて胸がいっぱいになることを「焦れる」と言います。
「彼に恋焦れている」などのように使います。
そんな「焦れる」の読み方は……
「こがれる」です。
「焦」を見ると、「焦る」(あせる)を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、「恋焦れる」で「こいこがれる」と読みますので、この機会に覚えておきましょう。
(4)別れ話が縺れる
ある事柄が入り組んで決着のつかない状態になることを「縺れる」と言います。
「別れ話が縺れる」などのように使います。
そんな「縺れる」の読み方は……
「もつれる」です。
少し難しかったかもしれませんが、読めるとかっこいいですよね。
あなたはいくつ正しく読めましたか? 読み方がよくわからない漢字をそのままスルーしてしまうと、いざというときに読み間違えて恥ずかしい思いをしてしまうこともあります。今回ご紹介した4つの漢字はぜひ覚えておいてくださいね。
文/大内千明 画像/PIXTA(ピクスタ)(metamorworks、A_Team、tomos、Fast&Slow、chachacha、metamorworks)、Shutterstock(tuaindeed) 参考文献/大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)