何となく「こう読むのかな」と思っていた漢字でも、実際には読み方が微妙に違っていた……ということは少なくないでしょう。
そこで今回は、読み間違いの多い三文字の漢字をピックアップしてご紹介します。
いくつ正解できるか、ぜひご自身の“漢字力”を試してみてくださいね。
(1)大舞台
「大舞台」とは文字通り、大きくて立派な舞台のことを意味します。
また、“人々の注目を集める晴れの場所”という意味もあり、「大舞台を踏む」などといったように使われる言葉です。
この漢字は「大」の読み方がポイント! 「おお(きい)」と読むのか、「だい」と読むのか。
「大舞台」の正しい読み方は……
「おおぶたい」です。
昨今では、「だいぶたい」でも誤りではないと言われていますが、一般的には「おおぶたい」と読みますので、覚えておきましょう。
(2)極彩色
さまざまな色が用いられていて、見るからに派手な感じがする様子を「極彩色」と言います。
そんな「極彩色」の読み方は……
「ごくさいしき」です。
思わず「ごくさいしょく」と言ってしまわないよう、ご注意を!
(3)大時代
「大時代なせりふ」「大時代の姿」といったように使われる「大時代」という言葉。
「大時代」には、“古めかしく、仰々しいこと”という意味があります。
「大舞台」同様に「大」をなんと読むのかがポイントです。
そんな「大時代」の読み方は……
「おおじだい」です。
みなさんは、正解できましたか?
(4)干菓子
せんべいやおかき、おこしなど、水分の少ないお菓子のことを“干菓子”と言います。
「ほしがし」と読んでしまいがちな、こちらの漢字ですが正解は……
「ひがし」です。
ちなみに「干菓子」(※「乾菓子」とも)の対義語は「生菓子(なまがし)」で、ようかんやケーキなどがあります。こちらも「なまかし」と読み間違えないよう注意しましょう。
いかがでしたか? 「ほしがし」ではなく「ひがし」など、ちょっとした読み間違いの多い三文字の漢字をピックアップしてみました。
読み方が定かではないものはあいまいなままにせず、しっかり正しい読みを覚えておきましょう。
文/大内千明 画像/PIXTA(ピクスタ)(Fast&Slow、IYO、pulana、kokano、Y-a-n) 参考文献/大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)