数ある難読漢字の中でも、1文字の漢字となると、読めない場合は前後の文脈からイメージするしかなく、読み間違えやすいもの。
そこで今回は、なかなか読めない1文字の漢字をご紹介。
読めたらすごい漢字揃いです!
(1)「鼾」
“鼻”が“干される”と書くこちらの漢字。
文字どおり「鼻」が関係する言葉です。もしかすると夜、気付かないうちに自分自身もこれをかいてしまっているかも!?
そんな「鼾」ですが、読み方は……
「いびき」です。
これは、なかなか読みづらい!
(2)「嗽」
部首が“くちへん”のこちらの漢字。
口を使ってする“あること”を言います。
「嗽」は「嗽ぐ(すすぐ)」という言葉にも使われていますよね。
ヒントは、“水を口に含んですすぐ”こと。もうお分かりでしょうか。
「嗽」は……
「うがい」と読みます。
(3)「徐」に
「ゆっくりと進むこと」「少しずつ変化する様子」という意味をもつ「徐」。
同じ漢字を使った「徐々に(じょじょに)」という言葉にも「徐」と同じ意味があります。
「徐に口を開いた」「徐に立ち上がる」といったように使われるこちらの漢字。
正解は……
「徐(おもむろ)に」です。
(4)世の「理」
「物事の道筋」や「道理」「もっともなこと」ということを漢字一文字で表すと「理」になります。
「世の理」「自然の理」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
そのまま読むと「り」ですが、正しくは……
「理(ことわり)」と読みます。
文字として書かれていると、つい「世の理」を「よのり」、「自然の理」を「しぜんのり」と読んでしまいがちなので、正しい読み方を覚えておきたいですね。
(5)「霙」
雪の降る時期には、「霙」にも注意したいところです。
「霙」は、雨かんむりに「英」という漢字を書きます。これは「英」が「花」を意味する言葉であり、空から花びらのように降ってくることが由来とされています。
空から降る、花びらのようなもの。それは……
「みぞれ」です。
雨と雪が混ざり、降りしきる様子はまるで本当の花びらのよう。寒い時期ならでは、ですね。
どれも読みづらい漢字ばかりでしたが、正解しましたか?
雑学として覚えておくと、どこかで役に立つかも!?
文/大内千明 画像/PIXTA(ピクスタ)(Topicimages、msv、Ushico、zon、Fast&Slow、KIMAGES)