旅行ガイドブックで、読めない地名を目にしたことはありませんか。
知らない地域だと、どう読むのか、なかなかわからないですよね。
そこで今回は、読めそうで読めない温泉地名の漢字を5つご紹介します。
(1)「城崎」
兵庫県の豊岡市にある「城崎温泉」。
兵庫県には、ほかにも有馬温泉(ありまおんせん)や湯村温泉(ゆむらおんせん)などがありますが、城崎温泉はそうした名湯とならんで、兵庫県の代表的な温泉と言われています。
城崎温泉でとくに知られているのが「7つの外湯めぐり」。それぞれ特色や効能などが異なる7つの温泉を楽しむことができます。
そんな「城崎」の正しい読み方は……
「きのさき」です。
ちなみに「城崎温泉」では、毎年夏になると恒例の夏祭りが行われます。その時期に合わせて旅行に行くのもいいかもしれません。
(2)「大歩危」
「大歩危」とは、徳島県と高知県を流れる吉野川中流域にある渓谷のことを言い、大歩危周辺にある温泉街のことを「大歩危温泉」と言います。
「大歩危」という珍しい名前については、古語で断崖という意味の「ほき(ほけ)」に由来しているという説と 「大股で歩くと危ない」ことから名付けられた説などがあるそうです。
そんな「大歩危」の正しい読み方は……
「おおぼけ」です。
ちなみに、大歩危より数キロメートル先に下流があり「小歩危(こぼけ)」と呼ばれています。
ふたつ合わせて覚えておきたいですね。
(3)「温根湯」
北海道北見市にある「温根湯温泉」。
温根湯温泉のお湯は“美白の湯”とも言われ、源泉100%の単純硫黄泉。入浴することで、神経痛や筋肉痛、五十肩などへの効能があるとされています。
そんな「温根湯」の正しい読み方は……
「おんねゆ」です。
「温」と「湯」という似ている字体の漢字が含まれているため、混同して読み間違えないよう注意しましょう。
(4)「洞川」
つい「どうかわ」「どうがわ」などと読んでしまいがちな「洞川温泉」。
奈良県吉野郡天川村にある洞川温泉郷は、標高約820m余りの高地の山里に位置しています。
涼しくて冷ややかな気候から“関西の軽井沢”とも言われているそうです。
どこか“昭和”を感じさせるようなレトロな街並みが懐かしいスポット。
そんな「洞川」の正しい読み方は……
「どろがわ」です。
(5)「皆生」
鳥取県米子市にある「皆生温泉」。
山陰地方には、皆生温泉のほかに“美肌の湯”で知られる「玉造温泉(たまつくりおんせん)」や火山・三瓶山の南麓のふもとにある「三瓶温泉(さんべおんせん)」などがあります。
そのなかでも皆生温泉は山陰最大級の温泉であり、“山陰の熱海”とも呼ばれているとか。
「皆生」の正しい読み方は……
「かいけ」です。
「みないき」「かいしょう」など読み間違えやすいので、覚えておきましょう。
今回ご紹介した5つの温泉地名、あなたはいくつ読めたでしょうか?
ぜひ正しい読み方とあわせて、温泉地の場所についても把握しておけるとよいですね。
文/大内千明 画像/Shutterstock(Tom Wang)、PIXTA(ピクスタ)(ふじよ、Buuchi、hiyopapa、ugei、よしだやすお、kazukiatuko)