「日本」や「中国」だけでなく、「アメリカ」「カナダ」など、普段はカタカナで表記されている国の名前も、実は漢字表記があることを知っていましたか?
そこで今回は、数ある国名のなかでも、特に読めそうで読めないものを5つご紹介します。
(1)「墨西哥」
北アメリカの南部に位置する「墨西哥」。
スペイン語を公用語としていて、スペイン語圏の中では最も人口が多い国です。
もともと、中国では「墨西哥」と表記していて、そのまま日本に伝わり一般化したとされています。
そんな「墨西哥」の正しい読み方は……
「メキシコ」です。
日本とメキシコを表す際には「日墨(にちぼく)」と書きます。
ちなみにメキシコを漢字一文字で表すと「墨」です。
(2)「牙買加」
なかなかイメージしにくい漢字が並ぶこちらの国。
カリブ海にある島国で、香り高い高級コーヒー豆として知られる「ブルーマウンテン」が有名です。
公用語はイギリス英語で、イギリス系の地名も多い「邪買加」。
とはいえ、学校では標準英語を学ぶため、日常のコミュニケーションではあまり苦労しないとか。
そんな「牙買加」の正しい読み方は……
「ジャマイカ」です。
このほかにも「牙埋加」「牙売加」と表記される場合があります。
(3)「巴奈馬」
北アメリカと南アメリカの境に位置する「巴奈馬」。
近年、この国の機密文書がたびたびニュース番組などで取り上げられ、話題となりました。国の名前をとってつけられた文書には、世界各国の首相や政治家・著名人たちの租税回避行為について記載されていたとする事件です。
連日、テレビや新聞などのメディアでたびたび報道されていたため、記憶に新しい人もいるかもしれませんね。
そんな「巴奈馬」の正しい読み方は……
「パナマ」です。
ちなみにパナマを漢字一文字で表すと「巴」です。
(4)「披里非」
南アメリカ大陸に位置する「披里非」。
近年、「披里非」にある「ウユニ塩湖」で、一面白銀の鏡張りのような絶景を見ることができると話題になり、観光客が急増したと言われています。
“天空の鏡”とも呼ばれるウユニ塩湖。“強風でない”“雨が降っていない”など、絶景を見られる条件はいくつかありますが、いつか行ってみたいスポットとして人気のよう。
そんな「披里非」の読み方、もうお分かりでしょうか? 正解は……
「ボリビア」です。
ほかにも「暮利比亜」「保里備屋」などと表記されることがあり、漢字一文字で表記する場合は「暮」と書かれることが多いです。
(5)「白耳義」
「白い耳」と書かれていると、動物の名前のように思えるかもしれませんが、実は国の名前なんです。
この国は西ヨーロッパに位置していて、欧州連合(EU)本部が置かれている国としても知られています。
また“美食の国”とも言われていて、ワッフルやフリッツなどおいしい食べ物がたくさんあります。
なかでも有名なのがチョコレート。本場として知られ、海外旅行のお土産の定番商品にもなっています。
そんな「白耳義」の正しい読み方は……
「ベルギー」です。
漢字一文字で表す場合は「白」と書きます。
難読漢字が多かったですが……読めた国名はありましたか?
文/大内千明 画像/PIXTA(ピクスタ)(manori、georgemphoto、dani3315、yu、natanaelginting、 Mills)