コラム

さらに印象アップ!今日から使えるビジネスワード5つ

ビジネスシーンで用いる言葉に迷った際、何にでも「よろしくお願いします」をつけて乗り切ってしまう……。そんなことはありませんか? 

筆者が経営するスクールでも、「ビジネスワードのボキャブラリーを増やしたい!」という悩みをもつ方が多くいます。

そこで今回は、国際基準マナー講師の筆者が、印象がグッとアップするビジネスワードをご紹介します。

 

(1)「お納めください」

取引先の方へ贈り物などをお渡した際、ただ「どうぞ」だけでは少し寂しいもの。

こんなときには、ぜひ「お納めください」「お受け取りください」「(食べ物なら)お召し上がりください」などもあわせて使ってみましょう。

より丁寧な印象を与えることができますよ。

(2)「心ばかりの」

ちょっとしたものをお渡しするとき、深い意味もなく、口ぐせのように「つまらないものですが……」と言っていませんか?

もちろん間違いではありませんが、シーンに合わせて他にもいくつかバリエーションをもちたいものですね。

たまには「心ばかりのものですが」などを使ってみてはいかがでしょうか。

(3)「ご査収ください」

郵送する書類やメールに添付したデータファイルを確認してほしいとき。

「ご確認ください」でも問題はありませんが、「ご査収ください」にすると、より丁寧な印象になります。

たまに間違えて使ってしまっている人がいますが、「ご査収ください」は贈り物などをお渡しする際には使用しません。

また、話し言葉ではないので、面と向かってではなく、主に書類やビジネスメールなどで用いるので注意しましょう。

(4)「お力添えいただきありがとうございます」

上司や先輩など目上の方に助けてもらったとき、あなたは何と言っていますか?

「助かりました!ありがとうございます」でも悪くはありませんが、「お力添えいただきありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えられたら、もっとすてきですよ。

相手も、「謙虚なコだな」と思ってくれることでしょう。

(5)「お呼びたてしまして」

オフィスまでわざわざいらして下さった取引先やお客様に、「今日はありがとうございます」以外に、どのような御礼の伝え方があるのでしょうか?

「ご足労いただきまして」「お呼びたてしまして」、遠方からいらしてくださった方には、「今日は遠いところ」「遠路はるばる」など、相手を労うひとことをかけられたらすてきです。

また、「今日は遠いところ、わざわざすみません」と、つい謝っていませんか? 別れ際の言葉は心に残りやすいもの。

帰り際のひとことは、謝罪ではなくぜひ「お会いできて嬉しかったです」「またお話しできたら嬉しいです」という前向きな言葉で結ぶようにしましょう。

 

いかがでしたか?

毎日頻繁に使うビジネスワードだからこそ、ほんの少しボキャブラリーを増やすだけで、より相手に気持ちを伝えることができるでしょう。

今回ご紹介したワードを、ぜひ明日から使ってみてくださいね。

 

文/大網 理紗(おおあみ りさ)

リサ・コミュニケーションズ代表。一般社団法人100年先のこどもたちへ代表理事。
世界の王室・皇室・政府要人といったVIP接遇とアナウンス業務に従事。その経験を活かし、話し方、マナーの指導にあたる。主な著書に『世界で通じる至高の作法』『大人らしさって何だろう。』など。

画像/PIXTA(ピクスタ)(kikuo、hilite、EKAKI、zon、xiangtao、saki、Mills) 参考文献/大網理紗『人生を変えるエレガントな話し方』(講談社)

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