「きちんと敬語で話そう!」と意識していても、つい若者言葉が出てしまうことがあります。
ふとした一言で、一気にチャラい印象を与えることも……。
そこで今回は、会話やLINE、SNSなどで使いがちだけれど、大人の会話としてはNGな単語をピックアップしました。
いくつ使ってしまっているか、自己採点してみましょう。
(1)とりま
「とりあえず、まあ」を略したと見られる「とりま」。
「就活」(就職活動)などの、社会で広く定着した単語は良いとしても「しごおわ」(仕事終わり)、「フッ軽」(フットワーク軽い)、「年確」(年齢確認)などの、いかにも若者的な略語は軽薄に聞こえてしまう恐れがあります。避けたほうが無難でしょう。
(2)おつ
挨拶も、省略はNGです。 「おつ」でなく「お疲れ様です」。
「お先です」でなく「お先に失礼いたします」。 「あざっす」でなく「ありがとうございます」。
きちんとした言い方で挨拶するようにしましょう。
(3)イキる
調子に乗ってエラぶることを近年「イキる」「イキり〇〇」と表すようになりました。
関西弁の「いきがる」からきたと言われる言葉ですが、これもインターネットから全国的に広まった俗語なので、うっかり仕事の会話や、年上の人との会話で使わないようにしましょう。
気が弱い、臆病なことを指す「チキン」からできた「チキる」も同様です。
(4)えっ、すご
驚き、感心したとき、「えっ、すご」などと、無意識に声が漏れてしまうことがあります。
それはそれでリアルさが出るのですが、状況によっては、相手をバカにしているような印象を与えることもあります。
「さすがです」「お見事です」「敬服いたしました」などの相手を立てる“大人の言い回し”も覚えておきましょう。
(5)秒で
「秒で」「ワンチャン」「どちゃくそ」など、ふと出てしまう軽率なワードには注意です。
「すぐに」、さらにあらたまった言い方であれば、「速やかに」「ただちに」「迅速に」が使えるようにしましょう。
(6)それな
相手の話を聞くときのあいづち。
同意する際に、「それな」「言えてる」「あーね」「ある!」などのあいづちは、若者的です。
「はい」「確かに」「いいですね」「そういうこともありますよね」など、あらたまった場でも使える語彙を自分の中に蓄積していきましょう。
大人の女性であれば、「ええ」も使えるようになりたいところです。
(7)草
「ウケる」「笑うしかない」といった状況で使われる表現。
元は「wwwww」の見た目から派生したネットスラングでしたが、最近は口頭で使う人も増えてきています。
「それは草」「マジ草」などと、つい口をついて出てしまう人もいると思いますが、大人ならNGワードと考えましょう。
「自分の言葉遣いがチャラいな」「幼いから何とかしたいな」と思う人は、まず上の(1)~(7)を使わないように意識してみましょう。
さらに、自分の発言の中で「今のはダメだったな~」と反省したフレーズを書き留め、「マイNGワードリスト」を作れると良いですね。
ふとした一言からも、大人として信頼される女性を目指しましょう。
文/吉田裕子
国語講師。塾やカルチャースクールなどで講師を務める他、『テストの花道 ニューベンゼミ』(NHK Eテレ)に国語の専門家として出演するなど、メディアでも活躍中。東京大学教養学部卒。
画像/shutterstock(Mygate、kenchiro168、 metamorworks、 Tom Wang) 参考書籍/吉田裕子著『大人の語彙力 使い分け辞典』(永岡書店)
【おすすめ記事】
テラスデートにもってこいなブラウスコーデTOP5
最新「モテリップ」は、塗るだけで口角アップ!ツヤアップ!しかも落ちにくい!
入社3年目までに身についていないとヤバイ基本マナー5つ【ビジネスメール編】