本記事では、どんなアルバイト先でも使える、鉄板のフレーズを5つご紹介します。
言葉ひとつであなたの印象を良くし、職場の雰囲気も明るく和やかにする、そんな言葉をマスターしておきましょう。
(1)お手間をおかけしますが
人に依頼をするときは“クッション言葉”を付ける、と覚えておきましょう。本題の前に、申し訳なさや配慮を示すフレーズを付ける、それがクッション言葉です。
日常会話では「ごめんだけど」「ごめんけど」を使う人が多いようですが、年上の人、職場の先輩にも使える丁寧な言い方としては、
・お手間をおかけしますが
・申し訳ありませんが
・すみませんが
・ご面倒をおかけしますが
・悪いのですが
などがあります。
「周囲に頼むのが苦手……」「一人で抱え込んでしまう……」という人も、クッション言葉を覚えておけば、人に依頼をしやすくなりますよ。
(2)何かお手伝いできることはありませんか?
アルバイトを始めたばかりだと、分からないことがいっぱい。不慣れな間には、いま何をしたら良いかが分からず、時間を持て余してしまうことがあります。
そんなとき、ただボーッとしているのはNG。忙しそうな人に「何かお手伝いできることはありませんか?」と声をかけ、指示を仰ぎましょう。手伝っているうちに、仕事を覚えられますし、周囲との良い人間関係も作ることができます。
仕事に慣れてからも、この「何かお手伝いできることはありませんか?」は口癖にしたいところです。
「自分さえ終わっていればいい」という自己中心的な態度はやはり良くありません。進んで周囲の人を手伝う。そんな積極的な姿勢で働きたいもの。
手が空いたときには他の人を助けるというチームワークがある職場は、雰囲気が良いものです。助け合える仲間のいるアルバイトでこそ、行くのが楽しくなるはずです。
(3)Aさんのおかげで助かりました
「ありがとうございました」と合わせて使いたいのが、人を立てるフレーズ「Aさんのおかげで助かりました」です。
・手伝ってもらったとき
・分からないことを教えてもらったとき
・シフトを代わってもらったとき
・その人が気を利かせて作業を進めてくれていることに気付いたとき
など、さまざまなシチュエーションで使える万能フレーズです。
忙しい時間帯などは、どうしてもギスギスしてしまいがち。
そんなときこそ、褒め合ったりお礼を言い合ったりすることを習慣にし、明るい雰囲気作りに貢献しましょう。
(4)かしこまりました
店長や先輩から指示があったとき、また、お客さんからオーダーや要望を受けたときに、「はい」という返事と合わせて使いましょう。
「分かりました」「了解です」よりも、「かしこまりました」のほうが一段階あらたまったフレーズで、丁寧で誠実な印象です。
「了解いたしました」「承知しました」も丁重な言い方です。
(5)お先に失礼いたします
どんな職場も挨拶が肝心です。いつ帰ったか分からない、幽霊のような態度で帰るのはNG。いるかいないかがハッキリしないのは混乱を招くこともあります。
自分より遅い時間まで働く人に対する、ねぎらいの気持ちも込めて、丁寧に「お先に失礼いたします」と挨拶して帰りましょう。
省略したり崩したりした「お先っす」「お先で〜す」は、軽く聞こえるので、やめたほうがいいでしょう。
挨拶や丁寧な言葉遣いは、最初のうちこそ慣れないかもしれませんが、まずは3回使ってみましょう。
そうすれば、徐々になじんできますよ。
文/吉田裕子
国語講師。塾やカルチャースクールなどで講師を務める他、『テストの花道 ニューベンゼミ』(NHK Eテレ)に国語の専門家として出演するなど、メディアでも活躍中。東京大学教養学部卒。
画像/PIXTA(ピクスタ)(Ushico、Fast&Slow、GrandJete、jazzman、Pangaea)、shutterstock(metamorworks) 参考書籍/吉田裕子『たった一言で印象が変わる大人の日本語100 』(ちくま新書)
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