就活を控えている大学生のみなさん、そろそろ選考が始まっている企業もあって、ジワジワと焦りを感じている頃なのではないでしょうか…(涙)。大手企業に入って安定したいけど、不安定だとしても‟好きなことを仕事にしたい”という気持ちもあったりして…ホント迷っちゃいますよね。今日は、みなさんのモヤモヤを少しでも解消すべく、大手銀行からベンチャーの広報へ転職した先輩のリアルな働き方をご紹介します!
JJ1月号「今月の正しい就活」企画でもご紹介予定のパーソルキャリアが運営する若年層向けキャリア教育支援プロジェクト「CAMP」さんご協力のもと、ミス青学ファイナリストの2人がインタビュアーとして取材してきました!
(左から)中村真綾さん、斎藤希実子さん(ともに青山学院大学3年生)
大手銀行総合職からベンチャー広報へ、業界も職種も大幅キャリアチェンジ!
【プロフィール】
Kさん(26歳)
大手銀行総合職として3年間勤務したのち、ベンチャーの広報業務に転職。銀行では、個人の富裕層のコンサルティングを経験。「自分がいいと思ったものを、その価値がわかる人に発信したい」という想いから、広報業務に転職。
1日のタイムスケジュールはどんな感じですか?
【ある日のKさんのスケジュール】
8:00 メディアインタビューに立ち会い
9:00 マーケティングの勉強のために読書
10:00 20分くらい仮眠
10:20 メールチェック
12:00 OG訪問を受けながらランチ
14:00 事務処理など
15:00 オウンドメディアの記事執筆
19:00 トークイベントの準備・受付
20:40 他社のレセプションに参加
21:30 退勤
この日はかなりタスクの多い日でした。用事の少ない日は、社内のカフェで働くこともあります。もともとスタバの店員をしていて、コーヒーの勉強をしたいという想いもあり…。週に2回くらいは午前中がカフェラテの練習、午後は書き物をする、みたいなスケジュールの日もあります。広報という仕事柄、外部のお問い合わせを私が受けて各部署に調整するお仕事も多いです。
銀行時代の1日のタイムスケジュールはどんな感じでしたか?
【銀行勤務時代のKさんのスケジュール】
8:10 開店準備
8:40 朝礼
9:00~15:00 お客様対応
19:00 退勤
銀行に勤務していた頃の方が今より規則的でしたし、プレミアムフライデーには16:10頃退社できるので、仕事帰りに1人で映画を見に行くこともできました。9:00~15:00の営業時間は必ずそこに座っていないといけなかったので、今みたいに好きなタイミングで休憩できないのはつらかったですね…。
今のお仕事のゴールは?
まずは、最近立ち上げたオウンドメディアを綺麗な形に整えたいです。見た目だけでなく、コンテンツ量、スピード、プレビュー数を上げていきたいですね。あとは、コミュニケーション力も強化したいです。
銀行員になったきっかけは何でしたか?
もともと人の心の動きに興味があって、大学では心理学を専攻していました。卒業後は、いろんな人の価値観に触れたり、人間として信頼されて問題解決するお仕事がしたいと思い、信頼が大事な金融のお仕事に就くことにしました。
あと、就活のとき周りには「絶対広告代理店に行きたい!」「俺はお笑いをやらないと死ぬんだ!」みたいな進路が明確な人もいましたが、私はいろんなことに興味があって。何か1つのことを極めるタイプの仕事に就くイメージができなかったんですね。だから業務時間が規則的で、お休みが取りやすくて、自分の好きなことにちゃんと時間を使える仕事だということも銀行を選んだ理由です。
入社後はどうでしたか?
入社後、最初は口座開設など窓口の営業を経験して、そのあと営業になりました。‟数字を追いたい”というよりは、初めましての人とのコミュニケーションが楽しくて、仕事のモチベーションになっていました。
転職のきっかけは何だったのですか?
銀行では、一緒に働く人も好きだったし、お休みも取れたし、お給料も問題なかったのですが…。社会人3年目のある日、メディアの方からインスタで声をかけていただく機会があって。すごく嬉しかったけれど、銀行員だから顔出しできないし、副業もできないし…と、悩んでいました。声をかけてくださった方と実際に会って話してみたら、「めっちゃ熱く語るね!」と言われて、はじめて‟私にも好きなことが明確にあるんだ”と気が付いたんです。そこから、好きなことを仕事にしたいと思うようになりました。
そこからどうやって転職したのですか?
いざ転職といっても、スタバと銀行でしか働いた経験がなかったので、まずは世の中の人たちの色んな働き方を知るところからはじめました。顔の広い友達に色んな職種の人を紹介してもらって話しているうちに、‟世の中にはいろいろな働き方があって、大企業に入ることが全てではないし、好きなことを仕事にしている人もたくさんいるんだ”ということに気が付きました。
ただ、いきなり大手銀行からフリーランスになるのは勇気のいることなので、まずは副業のできる会社に転職しようと思いました。私の周りの副業OKな会社で働いているコは、両立できているコもいれば本業に忙殺されてしまっているコもいて。なんだかしっくりこないと悩んでいた頃、いろんな人に話を聞く一環で会った人に「オウンドメディアを立ち上げるし、カフェ作るし、地方でも働ける可能性あるよ」と、まさにやりたかった仕事を提案してもらいました。さっそく翌週、社長に会いに行って入社することになったのが転職の経緯です。
最後に、社会人のKさんが今の大学生へ伝えたいメッセージをください!
終身雇用もなくなってきてるし、フリーランスや企業に属さない働き方など、個人を確立することが今後は重要になってきますよね。人によって置かれている環境が違うから、いつ転機のチャンスが来るかはわかりません。でも、いつ来てもそのチャンスを掴めるように、自分は何が楽しいのか、何がしたいのかを突き詰めて軸を持っておくことが大切だと思います!
最後に…
就活の先生・佐藤裕さんから一言!
「Kさんの例のように、学生と社会人では見える景色、価値観、志向性が大きく変わります。就活の時から、銀行=給与や福利厚生がいい…というように表面的なところを見るだけではなく、‟はたらくリアリティ”を具体的にイメージできるまでの知識を持つことが重要ですね。」
【佐藤さんプロフィール】
パーソルグループにて新卒採用統括責任者を務める。若年層向けキャリア教育支援プログラム「CAMP」キャプテン。はたらクリエイティブディレクター。