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憧れ職業「webデザイナー」の現実がわかる!JJ編集部が総力取材

服好きだからアパレル企業、コスメ好きだから化粧品会社…そう思って就活しても、実際はもっといろいろな職種があります。学生目線ではわからないSNS業界のリアル、取材を基にJJモデルが演じました。

SNSが好きならwebデザイナー

こんな服着て働きます

仕事服はかなり自由で、平日も自分のファッションを楽しんでいる人が多い。座って作業することがほとんどなので、唯一意識するのは〝着ていて楽な服〞。ジャケット¥11810(GYDA)フーディ¥2900(&.NOSTALGIA)デニムパンツ¥7990※税込(Gapフラッグシップ銀座店)メガネ¥22000(Ray-Ban/ルックスオティカジャパンカスタマーサービス)ピアス¥2000(JEANASIS/アダストリア)ブレスレット¥9000(ヨキ/ココシュニックオンキッチュ新宿マルイ店)リング¥17000(Jouete)バッグ※2月入荷予定¥20000(ダブルスタンダードクロージング/フィルム)ショートブーツ¥24000(ドクターマーチン/ドクターマーチン・エアウエアジャパン)

菊山リサさん(25歳)

東京都出身・T大学デザイン専攻科卒業。新卒で飲料メーカーに就職後、インハウス(社内)のデザイナーとして自社製品のロゴやパッケージなどのデザインを担当。「女性のトレンドに携わるモノをデザインしたい」と、25歳でファッション系の制作会社に転職。デザインチーム長を務めながらアパレルブランドのwebやオンラインメディアのデザインを多く手掛けている。

好きなもの:ジム、オンラインゲーム
出没エリア:渋谷、代々木上原
将来の夢:フリーランスとして独立すること

SNS好きさんの職業研究

インスタグラマー
自由度は高いがインスタグラマーとして稼ぐには発信力・行動力・交渉力などあらゆるスキルが問われる。

ユーチューバー
登録者数や視聴回数などで変動はあるものの、1再生0.02円が広告収入の目安。有名になると1再生0.1~0.3円くらいまで上がる。

webライター
単価は低いものの自分の名前で仕事ができたり、数字で結果が分かりやすく、やりがいに繋がるという声も。

webデザイナー
大手の平均月収は25万程度。長時間労働の印象が強いけれど、最近は労働環境が改善されているそう。

web系コンサルタント
webを活用して取引先の集客や売上げアップに貢献。固定費が人件費とweb関連だけなので年収は高い傾向に。

「SNSを巡る仕事」のリアル

営業からギャラ交渉まで。フリーランスはまさにひとり出版社

オウンドメディアやオンラインマガジンなど様々な情報発信ツールが増えている今、注目を集めているwebデザイナー。アドビの専門ソフトを使えたほうがいいので、デザイン系の大学や専門学校で基礎を学んでおくと近道ですが、未経験でアシスタントとして入社してステップアップする人も。

webデザイナーになる方法は大きく分けて2つ。メーカーに入って自社のインハウスデザイナーになる方法と、広告会社や 制作会社に入って外部メディアのデザインをする方法があります。前者はチームとして取り組むことが多く、後者はより個人 のセンスや役割がより問われるそう。

webは紙の誌面とは違い、情報量に制限もなく固定化された部分が少ないので、自由な部分もありますが、ルー ルがないからこそ難しい。自分の〝好き〞よりも、社内やクライアントの意向を汲み取らなくてはいけ ない場面も多々あり、相手の意見を受け入れる柔軟さも求められます。

またアイディアが凝り固まらないように、意識して様々なものをインプットしたり、最新のトレンドに触れたりして、日々自分のセンスを磨き続けることも大切です。

そしてSNS時代の今、需要が増えているのがwebライター。各メディアから依頼を受けて記事を制作し、基本は1本ごとに 報酬が支払われます。ただ単価は高くないのでwebライターだけで生計を立てていくのは難しいのが現状で、まずは副業としてキャリアをスタートさせる人が多いよう。

さらに「キラキラしてて、稼げそう」という印象があるインスタグラマー。ですがインスタグラマーも飽和状態。あまたいる中から抜きん出るには、ただ単に好きなものをアップするのではなく、得意分野に特化してキャラ立ちしていくことが必要不可欠。フリーランスで活動している人がほとんどなので、新しいことに挑戦したいときは自ら企業に売り込む行動力も欠かせないという意見も。

有名インスタグラマーとしてステップアップするには、発信力はもちろん、営業からギャラ交渉、撮影、記事制作〜公開まで、出版社のような業務をすべてひとりで担うバイタリティも求められるようです。

この記事は個人への取材を基に作成しております。企業・年齢・経験などにより、待遇や年収が異なる場合もあります。ご了承ください。

モデル/菊川リサ 撮影/水野美隆〈zecca〉 ヘアメーク/小澤麻衣〈mods hair〉スタイリング/田臥曜子 取材/坂本結香  編集/小林麻衣子

*掲載の内容はJJ3月号を再構成したものです。

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