博報堂生活総研[来月の消費予報・2023年10月](消費意欲指数)

株式会社博報堂
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秋らしい消費意欲と、物価高による引き締め意識が併存し10月の消費意欲指数は、例年通り前月と同水準に

株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。
※9月1-4日に調査
2023年10月の消費意欲指数は46.6点。前月比-0.6pt、前年比-0.4ptでともに横ばいとなりました。


Point1 秋らしい意欲が高まる一方、物価高への懸念は前月・前年より大きくなる
10月の消費意欲指数は、前月と同水準で推移することが多く、今年も前月比で-0.6pt、前年比でも-0.4ptとともに横ばいとなっています。
消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(9月302件→10月322件)はやや増加し、ネガティブな回答(9月880件→10月888件)は横ばいとなりました。具体的にポジティブな回答では、「(秋物の服が欲しい、食欲の秋など)季節的な意欲向上(9月65件→10月113件)」が増加しています。ネガティブな回答では、「金銭的理由で節約・我慢(9月161件→10月201件)」「物価高・値上がり・円安(9月116件→10月173件)」が増え、「欲しいものがない・意欲がない(9月406件→10月369件)」は減っています。
前年と比べると、消費にポジティブな回答(22年10月376件→23年10月322件)は減少し、ネガティブな回答(22年10月832件→23年10月888件)は増加しました。具体的にポジティブな回答では、「(季節もの以外で、買い物など)出費の予定・欲しいものがある(22年10月170件→23年10月143件)」が減少しています。ネガティブな回答では、「今後の出費予定のために我慢(22年10月88件→23年10月110件)」「物価高・値上がり・円安(22年10月121件→23年10月173件)」が増加しています。
秋物などへの意欲は高まっているものの、物価高も影響して前年・前月よりさらに引き締め意識が強まっており、10月の消費意欲は例年同様に前月並みとなりそうです。

Point2 消費意向は、衣・食などのカテゴリーで前月比増、電化製品・食などで前年比減
「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は25.7%で、前月比では+0.9ptとやや上昇し、前年比では-4.4ptと大きく低下しました。
16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「外食」「ファッション」「食品」などの6カテゴリーが20件以上増加しました。前年比では「家電・AV」「食品」「パソコン・タブレット・周辺機器」などの5カテゴリーが20件以上減少しています。
前月と比べると、衣や食など秋らしいカテゴリーでは消費意向が高まりそうですが、前年と比べると、電化製品や食などを中心に低下しそうです。

▼詳しい調査レポートは博報堂ニュースリリースページよりご覧ください
https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/106060/

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