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SMP GALLERY主催。1000年の歴史を持つ手漉き紙と現代写真が融合した、写真展「韓国写真家 ナム・ジョンヒョンの眼差し」が2026年2月13日(金)~3月9日(月)にて開催。

Ant chair/Arne jacobsen_part1(左) White porecelain of the Joseon_line series 1(中央)Channel with egg chair(右) (C)Jonghyun Nam
東京ミッドタウンのライフスタイルショップ「STYLE MEETS PEOPLE」併設のSMP GALLERYは、2026年2月13日(金)より、韓国・ソウル在住の写真家 Jonghyun Nam(ナム・ジョンヒョン)の個展を開催いたします。 本展では、韓国の伝統的手漉き紙「韓紙(ハンジ)」を支持体とし、あえて影を排して被写体の本質を捉えた代表作4シリーズ計26点を展示。墨絵のような静謐さと、紙の繊維に溶け込む光の粒子が、観る者に「存在」と「時間」を静かに問いかけます。
ライフスタイルショップ「STYLE MEETS PEOPLE」は、2007年の東京ミッドタウン開業とともに、「relaxury(リラグジュアリー)=relax+luxury for mind+body」をコンセプトに、「上質なくつろぎの時間」を提案してきました。
運営会社である有限会社スペースエムプロジェクツジャパン(本社:東京都港区、代表:松浦麻沙子)は、1986年に米国ニューヨークで創業し、今年40周年を迎えます。
多様な価値観が交差する都市において、アートは言葉や文化の違いを越え、人の感覚に静かに響く力を持っています。STYLE MEETS PEOPLEでは、店内にギャラリー「SMP GALLERY」を併設し、アート・工芸・デザインといった分野を横断しながら、作家と作品の魅力を紹介する「ニュートラルなギャラリー」として活動しています。

SMP GALLERの原点、創業の地、ニューヨーク
SMP GALLERY / STYLE MEETS PEOPLE東京ミッドタウン店内併設ギャラリー
本展「韓国写真家 ナム・ジョンヒョンの眼差し」では、韓国・ソウル在住の写真家 Jonghyun Nam(ナム・ジョンヒョン)によるSMP GALLERYでの初個展を開催します。
写真家が継続的に探究してきた4つの主要シリーズ:
「WINTER LOTUS/THE THINGS/THE CHAIR/BARBIE」から代表作を選び、関連アートブック4作を含む全26点を展示します。
被写体は、広がる雪原、韓国の白磁、欧米の家具、そしてバービードール。
風景と静物、哀愁とユーモアが静かに交差する作品群は、韓国の伝統的な手漉き紙・韓紙(ハンジ)の上で、沈黙する物たちが呼吸するかのような佇まいを見せます。
ナム・ジョンヒョンは、各シリーズにおいて、物、空間、記憶、そしてイメージが生み出す微細な緊張と余白を、異なる視点から捉えています。静かでありながら鮮明なイメージは、鑑賞者それぞれの感情や記憶と自然につながる体験を促します。

Egg Chair The Chair series (C)2016 Jonghyun Nam
Ant chair/Arne Jacobsen_Part1 The Chair series (C)2016 Jonghyun Nam

White lotus (C)2014 Jonghyun Nam 厳寒の季節、群生する蓮の茎が折れて雪に覆われた景色を撮影。10年以上前に捉えた蓮の雪原の姿は、温暖化の影響を象徴するように、最近では見る機会が少なくなったと作家は語る。

Audrey with lovely heart con chair Barbie series(C)2024 Jonghyun Nam
Channel with egg chair
Grace kelly with Joseon Tabaco box
BARBIEシリーズは、バービーを単なる美の象徴としてではなく、子ども時代の夢や想像力を体現する存在として捉え直す作品です。多様なアイデンティティへと変化を遂げながらも、「You can be anything!」というスローガンを掲げ続けてきたバービー。その姿を通して、写真家は成長と記憶、そして心の奥に残る憧れを、自身が“少年”として抱いてきた視点から描き出す。コレクターによって美しく再生されたバービードールとの出会いは、忘れかけていた夢や幼少期の温もりを呼び覚まし、大人になった私たちが手放してしまったかもしれない願いや可能性へ、そっと目を向けるきっかけを与えてくれます。最終日、3月9日は「National Barbie Day(ナショナル・バービー・デー)」※。
バービーファンにも是非見ていただきたい写真展です。
※毎年3月9日は、1959年の同日にニューヨークの国際玩具フェアでバービー人形がデビューしたことを記念して祝われる日です。

『私は、風景と静物を主なモチーフに制作を続けている。
風景写真では「時間の移ろい」を、静物写真では「存在そのものの在り方」を捉えることを意識してきた。私が一貫して向き合っているのは、被写体が本来持つ真正性である。
その探求のなかで、私は写真からあえて「影」を取り除くという手法を選んだ。
光と影が生む演出を排し、余分な要素をそぎ落とすことで、被写体は輪郭や意味を超え、ただそこに在るものとして立ち現れると考えたからだ。
この表現を支えているのが、韓国の伝統的な手漉き紙・韓紙(Hanji)である。
「百紙(Bakji)」とも呼ばれる韓紙は、幾重にも重なる工程を経て完成し、最後の一手は使い手に委ねられる。写真を刷る行為は、被写体と向き合い、時間を重ね、思考を巡らせる静かな対話でもある。
韓紙の繊維に深く溶け込んだ写真は、墨絵を思わせる静謐な佇まいを帯び、沈黙する物たちが、観る者にそっと語りかけてくる。光によって生まれ、紙に息づく写真を通して、「見る」という行為そのものを、あらためて静かに問い直したいと思っている。』

The Moon, the Flowers The things series (C)2025 Jonghyun Nam
The Moon, the Wild Rose

作家略歴|Jonghyun Nam(ナム・ジョンヒョン) 韓国・ソウル在住。
1993年、シドニー国際写真展(オーストラリア)にてグランプリを受賞。
2001年に英国で初個展を開催。以降、ソウルを拠点に日本・韓国を中心として個展・グループ展を重ねる。
韓国のギャラリーや美術館、寺院空間での展示に加え、アートフェアや国際的な文化交流展にも参加。
近年はヴェネツィア(イタリア)、ジャカルタ(インドネシア)など、海外での展示も行っている。
STYLE MEETS PEOPLEでは、開業以来「ART MEETS PEOPLE」プロジェクトを通じて、アートを特別なものとしてではなく、日常の延長にある存在として提案してきました。世代を超えて、アートに親しみのある方だけでなく、初めて作品に触れる方々にも、気軽に立ち寄り、「なぜこの作品に惹かれるのか」と感じていただける場づくりを行っています。
この活動の延長として誕生したSMP GALLERYは、今後も「Living with Art ― アートのある暮らし」をテーマに、ジャンルや国境を越えた表現を紹介し、作家の表現と作品、空間の調和を通して、暮らしに寄り添うアートの新しい価値観を提案し続けていきます。
近年、韓国現代美術は国際的に大きな注目を集めています。
韓国政府による戦後美術作品の輸出規制緩和や、新たなアート振興法の導入を背景に、現代アーティストの海外進出と市場の活性化が進み、昨年にはニューヨークにおいても複数の韓国美術に焦点を当てた展覧会が開催されるなど、その動きは世界的な広がりを見せています。
SMP GALLERYでは、こうした潮流を一過性のブームとして捉えるのではなく、個々の作家が長年培ってきた表現や思想に丁寧に向き合い、作品そのものが持つ静かな力を紹介することを大切にしています。本展は、韓国写真表現の現在地を示すと同時に、文化や国境を越えて共有される「見る」という行為の豊かさを、写真家 ナム・ジョンヒョンの眼差を通し、あらためて問いかける機会となることを目指しています。
イベントの詳細

投稿者コメント
米国ニューヨークに27年間暮らし、1986年に公私のパートナーと起業。アートが日常にある環境の中で、異なる文化や多様な価値観に触れてきました。
言葉や国境を越えて生まれる感動、クリエイティブな共感。その体験を原点に、ニュートラルで開かれた場として「SMP GALLERY」を運営しています。作品の奥にある想いや、作家のまなざしを、訪れる人の感性へとそっと手渡すことを大切にしています。
私たちは、作家と作品、その魅力を伝えるストーリーテラーです。作家たちは五感を研ぎ澄まし、素材と向き合いながら、「made in mind=想いを形に」
それぞれの視点と感性を、作品へと昇華させています。私たち SMP GALLERY/STYLE MEETS PEOPLEは、アート・工芸・デザインというジャンルや国境を越えて、作家の想い、人と作品が出会う瞬間を大切にしてきました。
スタッフとともにその背景にある物語を紐解き、語り、伝えていくこと。それが、私たちの役割だと考えています。
松浦 麻沙子(まつうら まさこ)
SMP GALLERY/STYLE MEETS PEOPLE
有限会社スペースエムプロジェクツジャパン代表

昨秋、個展の打合せで訪問したナム・ジョンヒョンの韓国ソウルの写真スタジオにて。2025(C)Jonghyun Nam
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