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3カ月連続「根付百科事典」展の第三弾は人類の偉業や進歩をテーマにした根付を紹介
京都 清宗根付館は、現代根付を中心に根付を専門に紹介する美術館として、月替わりで企画展を開催しています。
根付はおよそ人が考えられる発想を活かして多種多様な題材を作品にすることから、掌(たなごころ)の森羅万象とたとえられます。そこには人類の知識が集約されたあらゆる分野を横断し、人類が考え得るすべての事物が網羅されています。それはさながら根付による百科事典といっても過言ではありません。そこで2026年4月から6月にかけては、企画展「根付百科事典」展を開催。根付の多彩さを体系的にまとめ、百科事典のように知的好奇心をくすぐる現代根付をご紹介します。
6月は「科学:進化と英知の物語」と題し、日進月歩の進化を遂げてきた人類の偉業や文化の発展など時代を超えた人類の進歩を根付でたどります。ぜひ京都 清宗根付館に足を運んでいただいて本企画展で根付に込められた知性と対象への深い慈しみ、そして造形に宿る表現の妙を、作品を通してご体感いただければ幸いです。

『根付百科事典』展
6月「科学:進化と英知の物語」展にて展示されている根付の一部をご紹介します。
自然界の不可思議な事象に対し観察や実験、検証をすることで世界の仕組みを解明しようとする知的な営みが科学とされます。それは人類が誕生してから常に進化し続ける知識の体系でもあります。人類の英知は科学によって獲得され、近年ではAI による発展も注目されています。
根付では科学で実証された明快な世界と、そこから少し外れた未知や未見の「なにか」とのズレに焦点を当てて、その差異から生まれる違和感を作品にすることがあります。ただ科学を信奉するだけでなく、解明できない謎や社会の矛盾などをあぶり出すことで新しい視点に気づかせてくれるのが根付の魅力でもあります。
「かぐや」作者:宍戸 濤雲(1960~)
大きさ:高2.0cm
素材:象牙・鹿角
解説:平安時代に成立した日本最古の物語『竹取物語』。月探査衛星「かぐや」から撮った地球とかぐや姫。最先端の技術と昔話をひとつの根付にしています。

「かぐや」

「望郷」
「望郷」作者:喜山 利歩(1972~)
大きさ:高2.8cm
素材:黄楊・鹿角・水牛
解説:織田信長は当時の最先端技術や科学的合理性を積極的に導入した武将です。海外の文化や技術に興味を持ち、広い世界に目を向けていたとされます。
「ファーブルと夏休み」作者:北澤 泉水(1968~)
大きさ:高2.5cm
素材:陶
解説:『昆虫記』で知られるフランスの博物学者ファーブルは幼少期に祖父母に預けられ、自然豊かな環境で育ったことが、後の研究に影響を与えたといわれます。

「ファーブルと夏休み」

グーテンベルグの印刷機
「グーテンベルグの印刷機」作者:伊藤 滋女(1963~)
大きさ:高2.8cm
素材:黄楊・漆
解説:ドイツの金細工師グーテンベルグは1445年頃鉛合金を用いた活版印刷により印刷革命をもたらしました。活版「聖書」が史上初のベストセラーに。
「神奈川沖浪裏」作者:小野里 三昧(1967~)
大きさ:高4.3cm
素材:黄楊・漆
解説:北斎の透徹した観察眼から生まれた傑作。大波が砕け散る直前、波頭が渦巻く形状は現代科学で流体力学に適っていると証明された「迫真の大波」です。

神奈川沖浪裏
京都 清宗根付館は、佐川印刷株式会社 取締役名誉会長 木下宗昭による「日本のよき伝統を、日本人の手によって、日本に保管したい」という発意によって、ここ文化首都・京都に設立された日本で唯一の根付を専門とする美術館です。当館では「新たな挑戦」と「絆」をむね(宗)とし、根付と根付をめぐる文化の継承・創造・発展を目指し、<魅せる><育む><繋がる>を使命に、地域と皆さまに開かれた美術館として活動しています。
佐川印刷のメセナ事業の一環として運営されており、2007年9月に開館。京都市の有形指定文化財で、京都市内に現存する数少ない武家屋敷と京町屋の特性を併せ持つ郷士(上層農民)の邸宅「旧神先家住宅」に、現代根付約400点が展示されています。

京都 清宗根付館
京都市中京区壬生賀陽御所町46番地1
https://www.netsukekan.jp/


佐川印刷株式会社
【本件に関するお問い合わせ先】
佐川印刷株式会社 営業企画室(広報担当)
TEL:075-934-8010 E-mail: sp-eigyokikaku@spcom.co.jp
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