「次の洪水で、また家を失わせない」ーーNPO法人結び手、インド・ビハール州の洪水被災地域で家屋補強支援を開始

NPO法人結び手
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2025年の洪水で家・家畜・農地を失った村へ。食糧支援に続き、次の洪水被害を防ぐため、壊れやすい家に住む32名への補強支援を進めます。

NPO法人結び手(Musubi-Te Foundation、代表理事:福岡洸太郎)は、インド・ビハール州の洪水被災地域において、次の洪水被害に備えるための家屋補強支援を開始します。
対象地域では、2025年に複数回の洪水被害が発生し、家屋の倒壊、家畜の喪失、農地の被害、道路の損壊など、生活基盤に大きな影響が生じました。結び手は被災地域で食糧支援や被害状況の調査を実施する中で、家屋の倒壊や浸水被害を確認し、特に壊れやすい家に住む人々が今後も大きな被害を受ける可能性が高いことを把握しました。
緊急支援終了後も現地との対話や状況確認を続けた結果、被害を受けた後の支援だけでなく、被害そのものを減らすための家屋補強が必要であると判断しました。その後、村の人々への聞き込みを通じて、壊れやすい家に住む32名のリストを作成しました。今後は、より危険性の高い家から順に、1件ずつ資金の目処がつき次第、家屋補強を進めていきます。

■背景:洪水によって、家・家畜・農地・仕事が失われる現実
インド・ビハール州の一部地域では、モンスーン期の大雨により洪水被害が繰り返し発生しています。2025年の洪水では、結び手が関わる複数の村でも、家屋の倒壊や浸水、家畜の死亡、農地の被害、道路の損壊などが確認されました。
8月22日に発生した洪水では、突然の大雨により川が氾濫し、家や道路が壊れ、家畜や農地にも大きな被害が出ました。被災した村では、家を失った人、家畜を失った人、農地を失った人が生まれ、生活を立て直すための手段が大きく損なわれました。
結び手は、こうした状況を受け、Bataspur村、Ghongaria村、Kewal村などで食糧支援を実施してきました。支援内容は、米や豆など、被災した人々が最低限の栄養を確保するための食料を中心としたものです。
例えば、2025年7月19日にはBataspur村で100名への食糧支援を実施し、同日にTuriBuzurg村の被害状況を調査しました。また、8月21日にはKewal村400名へ、8月23日には同地域400名へ、9月3日および9月24日にはBataspur村・Ghongaria村400名への食糧支援を実施しました。
洪水によって家を失うことは、単に住む場所を失うことだけではありません。家畜や農地を失えば、生計手段を失います。道路が壊れれば、町への移動や仕事へのアクセスも難しくなります。十分な食事が取れなければ、炎天下で働く体力も奪われ、生活再建はさらに困難になります。

2025年の洪水被害によって倒壊した家屋


2025年緊急食糧支援の様子

結び手の緊急食糧支援により食事を受け取った子どもたち

■家屋補強支援を始める理由
これまでの支援を通じて、洪水被害を受ける地域では、被害が起きた後の食糧支援だけでなく、被害を少しでも防ぐための備えが必要であることが明らかになりました。
特に、土や簡易な素材でできた壊れやすい家に住む人々にとって、家屋の補強は命と生活を守るための重要な取り組みです。昨年の洪水では、全壊してしまう家もありました。今後も同様の洪水が起こる可能性がある中で、壊れやすい家に住む人々は、次の被害に不安を抱えながら生活しています。
結び手は当初、自然に生えている草、周辺にある竹、植物、土など、地域にある素材を活用して家を補強する方法を検討していました。また、日本の伝統的な家屋技法である「竹小舞」を参考にしながら、現地で実現可能な補強方法を学び、村の人々とも話し合いを重ねてきました。

一緒に作業を進める村の人々と結び手代表福岡

「竹小舞」を参考にした補強の様子

村の人々からも「みんなでやりたい」という前向きな声があり、住民自身も作業に参加しながら進める形を目指していました。
しかし、実際に作業を始めようとしたところ、身近にある竹や草であっても、地域内の所有関係やカースト差別などの社会的な関係性により、自由に使うことが難しい現実がありました。近くに素材があっても使えない。資材を購入するにはお金が必要だが、壊れやすい家に住む人々にはその余裕がない。そうした状況の中で、家屋補強を進めるには、外部からの資材購入費の支援が必要です。

一方で、村の人々はただ支援を待っているだけではありません。話し合いの中で、住民自身ができることとして、壊れやすい家に住んでいる人のリストを作成すること、資材が準備できた際には作業に参加することについて合意しました。

現在、村の人々への聞き込みをもとに、壊れやすい家に住む32名のリストを作成しています。今後は、より危険性の高い家から順に、1件ずつ資金の目処がつき次第、家屋補強を進めていきます。
1件あたりに必要な費用は、おおよそ1.5万円を見込んでいます。結び手は、外部から一方的に支援を届けるのではなく、村の人々自身ができることを担いながら、次の洪水で再び家を失わないための備えを進めていきます。

村の住人と話し合う結び手代表福岡

壊れやすい家に住んでいる住人のリスト

■支援内容:危険性の高い家から、1件ずつ補強を実施
今回の支援では、村の人々への聞き込みをもとに把握した対象者の中から、特に危険性の高い家を優先し、1件ずつ家屋補強を進めます。
補強に必要な資材を準備したうえで、現地の住民とも連携しながら作業を実施します。結び手が一方的に支援を届けるのではなく、村の人々自身も作業に関わることで、今後の洪水に備える力を地域の中に残していくことを目指します。
代表の福岡は、6月に日本での講演予定があるため、一部の作業管理はオンラインで行う予定です。現地とはリモートでつなぎながら、作業の進捗確認や必要な調整を行い、可能な限り住民と連携して支援を進めていきます。

■支援のお願い
今回の家屋補強支援では、1件あたり約1.5万円の費用を見込んでいます。
ご支援いただいた寄付金は、家屋補強に必要な資材の購入費等として活用します。資金の目処がついた家から順に、補強作業を開始します。
洪水によって家を失うことは、生活の土台を失うことです。次の洪水で同じ被害を繰り返さないために、皆さまのご支援をお願いいたします。
●銀行振込
楽天銀行 第三営業支店(253)
口座番号 7310378 普通
NPO法人 結び手
エヌピ-オ-ホウジン ムスビテ
●クレジットカード
https://syncable.biz/associate/musubite/donate

■代表コメント
ビハール州の洪水被災地域では、洪水のたびに家が壊れ、家畜や農地、道路が失われ、生活の土台そのものが大きく損なわれています。
私たちはこれまで食糧支援を行ってきましたが、現地で被害を見て、村の人々と対話する中で、被害後の支援だけでなく、被害を少しでも防ぐための備えが必要だと感じました。
今回の家屋補強支援は、壊れやすい家に住む人から順に、1件ずつ補強を進める取り組みです。1件の家が守られることは、そこに暮らす家族の命と生活を守ることにつながります。
村の人々も、対象者のリスト作成や作業への参加など、自分たちにできることを担おうとしています。結び手は、外から一方的に支援するのではなく、村の人々と共に、次の洪水に備える力を地域の中に残していきたいと考えています。
皆さまのご支援をお願いいたします。

■団体概要
団体名:NPO法人 結び手(Musubi-Te Foundation)
ミッション:外部環境が原因で努力できない人に機会を提供する
代表理事:福岡 洸太郎
Web:https://www.musubite.org/

■本件に関するお問い合わせ先
NPO法人 結び手(Musubi-Te Foundation)
広報/取材窓口:info@musubite.org

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