自分が本当の母親だという未来子（小泉今日子）の出現によって、退屈していた女子高生の果子（二階堂ふみ）は、眩い生き生きとした世界を見てしまう。そんな二人のひと夏の眩しく可笑しくも切ない、愛と孤独と成長の物語。
©2016「ふきげんな過去」製作委員会
突然現れた未来子がもたらした家族の不協和音と、全体的に図々しい彼女に苛立ちを隠せない果子と、そんな家族の様子を冷たい目で見つめる小学生のカナ。年齢も正確も違う女性3人が、それぞれ違った方向を見つめ、物思いに耽っています。
そんな中、未来子の言葉がささくれ立った果子の心に響く。
「みんな寂しいんじゃない？一人でも居ても家族と居ても」
誰もが普通じゃないような、宙に浮いた感じの中でおかしな掛け合いが繰り広げられていく。
苛立ちながらもそれぞれが真剣。何かがずれている気がするやりとりにクスッとなります。
【あんたの見てるもの それはきっと過去よ】
6月25日（土）、テアトル新宿ほか全国ロードショー
小泉今日子 二階堂ふみ 高良健吾 山田望叶 兵藤公美 山田裕貴
大竹まこと きたろう 斉木しげる 黒川芽以 梅沢昌代 板尾創路
