コロナウイルスの影響で、就職活動の様子もガラリと変化。その中でも各企業、最も活用しているのが WEB面接。これまであまり馴染みのなかった面接の攻略法とは一体…!?
Q. オンライン就活のコツはありますか?
就活スタート時には想定していなかった、WEBでの面接がベースとなってしまい、きちんと自分の思いや雰囲気が伝わるのか心配です。グループ面接の際には特に話を切り出すのもむずかしくて、自信がないです…。
教えてくれるのは
佐藤裕さん
パーソルグループにて新卒採用統括責任者を務め、若年層向けキャリア教育支援プログラム「CAMP」キャプテンも兼任。はたらクリエイティブディレクターとして、これまでにキャリアで関わった学生は15万人以上!
オンライン就活には簡単なコツが6コあります
イレギュラーな方法になってしまい、不安な学生が多いと思います。しかし、自身のアピールをしやすくなった一面も。うまく活用するコツを教えますね。
1. 壁やパソコンにカンニングペーパーを
面接でむずかしいことのひとつ〝自分の考えを話す〞ことを、WEB面接では対面よりも話しやすくなる秘策があります。カメラの死角に、話したい内容を書いた付箋を貼っておくと、気持ちも落ち着きますし、話し忘れの防止にもなりますよ。
【Point】
貼っておくカンペは、ポイントをまとめる程度で。カンペを丸々全部読むのは、相手にも伝わってしまうので避けましょう。
2. 相手の声に合わせる
対面面接でも使えるテクニックですが、初対面のイメージをつくるのは、実は〝言語〞からの情報なんです。とくにWEB だと、顔はわかりますが、全身を含めたトータルの情報は伝わりにくいですよね。対面面接よりも、声の出し方に気をつけて。
Point
好印象を与えるコツは、面接官の声に合わせること。人は声のトーンやボリューム、速度が合うと人にいい印象を持ちます。
3. オンライン飲みをしておく
一番初歩的なことですが、オンラインでの会話に慣れておくことがとても大切。まずは友達と飲み会やお茶会を開催してみましょう。お互いに、回線はスムーズか、映像は暗くないかなど、どう見えているのか教え合えば、本番で慌てることもないはず。
【Point】
回線の状況は大切。まれに 、パ ケット通信量がオーバーし、回線が遅い学生がいますが、意思疎通がしづらくなるので注意。
4. 手をあげる機能を使う
オンラインの会話は、どうしても若干のタイムラグがうまれるなど、会話に入るタイミングが対面よりもむずかしいですよね。そんな時は、リアクション機能を使うこともひとつの手。グループ面接では相手の話をさえぎることもないのでオススメですよ。
【Point】
リアクション機能も使えますが、自分で手をあげることもいいと思います。やりやすいほうで試してみて。
5. 目線に気をつける
カメラ越しだと、視線が合いにくいという問題も。面接の開始時にひと言「みなさんの表情を拝見したいので、目線が合わないかもしれません」と伝えておくと、ひとつのコミュニケーションにもなります。相手の顔を見ている時に、周囲から自分がどう見えているのか事前に確認を。
【Point】
このひと言で「相手を気づかえる人だな」と好印象を持ちます。ほかにも不安があれば伝えておくといいですね。
6. 背景は自分を語るチャンス
背景は白壁にしたほうがいいと一般的には言われているようですが、私はそんなことはないと思います。その人のコレクションや、生活感が少し見えると、キャラクターも伝わりやすいので、会話のチャンスにつながるはず。
【Point】
「場所がなく、部屋が映って申し訳ありません」と振ることで、部屋について話が広がることも。会話のきっかけに。
*掲載の内容はJJ8月号を再構成したものです。