Around20歳とひとくくりにしても、その恋愛模様は様々。どんな人と恋をして、どんなことを感じて日々過ごしているのか…。女友達とも話せないような恋愛事情を、奥渋谷にある人気バー「bar bossa」のマスター・林 伸次さんが深堀りしていく連載も今回で3回目。
過去2回にに引き続き、ゲストは誰もが憧れる名門K大学に通う青野リカさん(仮名)。セックスレス経験を経て、カラダの相性が大切と語る彼女が今思いを寄せる相手とは…。
相談に訪れたのは青野リカさん(仮名)
小学6年生からカナダ・トロントで過ごし、そのままカナダの全寮制の学校に通った20歳の現役大学生。高層マンションの最上階に住む、筋金入りのお嬢様。
聞き手の林 伸次さんって?
1969年、徳島県生まれ。1997年に渋谷にワインバー「Bar Bossa」をオープンして以来、カウンターの向こうからそこに集う人々の人間関係を見守り続けて23年。穏やかな物腰で聞き上手でありながら、男女間ではなかなか聞き出しにくい女性の本音を探り出す名人。エッセイストや小説家としても活躍中。
〜前回のあらすじ〜
初体験は全寮制の高校時代に、彼の部屋に忍び込んで…という体験を明かしてくれたリカさん。話題が徐々に大学に入ってからの恋の話になったところで、「期間限定で付き合っていた彼とは…」というリカさんの発言に林さんが思わず食いついてしまい…。
前回の記事はこちらから!「犬に会いたい」と実家にきた彼
林さん
期間限定…? かなり気になりますね…。
Aさん
その人は海外の大学に通っていて、夏休みで日本に帰国しているっていうのは風の噂で聞いていたんですけど、ある日突然「リカちゃんの実家の犬に会ってみたい!」っていうLINEが届いたんです(笑)。
林さん
それは絶対に、「犬」が目的ではないですね。男が「ペットに会いたい」とか言うときって、大体魂胆がありますから(笑)。リカさんに会うための口実として、「実家の犬」を使ったんだと思います。
Aさん
ええ、そうなんですか!? たしかに実家で犬と一瞬戯れたと思ったら、その後デートに誘われました(笑)。
林さん
やっぱり(笑)。久しぶりに会ってみた彼はどうだったんですか?
Aさん
大学に入るまでデートというデートをまったくしてこなかったので、「デート」自体にテンション上がりましたし、とにかく楽しかったです。彼の海外仕込みのエスコートが素敵だったのも大きいかも。会う頻度も日に日に増えていって、彼の存在が私の中で大きくなっていったんですけど…。
林さん
「いい感じ」ってやつですね。今回も彼から告白してきてくれたんですか?
Aさん
そうですね。ただ、彼が日本に帰国している夏の間だけ付き合うという条件付きでした。なんでも、彼が「遠距離恋愛は絶対に無理」らしくて…。
林さん
文字通りの「サマーラブ」ですね。そんなに割り切れるものですか?
Aさん
半日以上時差があるので、なかなか連絡も取れないし、最終的には自然消滅に近かったですね。サマーラブっていう、シチュエーションに盛り上がっていたっていうところもあると思います。
そんな彼女が彼氏に求める譲れない条件とは…
林さん
たしかにこれまでの話を聞いていると、シチュエーションが恋を後押ししている感じはありますね。ルックス、会話、性格、お金、カラダの相性の中で、リカさんが付き合う相手に必要な条件ってありますか?
Aさん
うーん…、身長は欲しいけどルックスは割とどうでもいいし、お金は自分で稼げばいいから、この2つは違うかな。性格は面白いに越したことはないけどマストじゃないし、沈黙が心地良ければ会話の盛り上がりもあまり気になりません。譲れない条件をひとつ選べって言われたら、カラダの相性かな~?
林さん
彼氏に求める譲れない条件が「カラダの相性」というのは大人な回答ですね! その理由を聞いてもいいですか?