周りからの評価は高いのに、それを素直に受け入れられず不安に思うことありませんか?自分のことを過小評価してしまう傾向は「インポスター症候群」と呼ばれ、海外セレブも悩んでいる心理状態。自信を持って輝ける人になるコツはあるの…!?
この人に聞いてみました!
名越康文先生
精神科医 相愛大学、高野山大学客員教授
専門は思春期精神医学、精神療法。現・大阪府立精神医療センターにて、精神科救急病棟の設立。責任者を務める。現在は臨床に携わる一方、コメンテーター、映画評論、 漫画分析などの分野で活躍中。
お悩み:「インスタグラマーだけど自信がない」
S.Tさん(19)
COLLAGE: 青山学院大学 2年生
WORK: 人気ブランドショップ店員
FOLLOWER: 2万人弱
急にバズったから「本当に私でいいのかな」と不安に
フォロワーが急増したのは彼氏がTiktokに勝手にアップした私の動画がバズったのがきっかけです。そもそも自分に自信がないので、今でも「もっと服を載せて」と言われても「特別優れているわけでもないし本当に私でいいのかな…」という気分にもなります。基本的に自信のないタイプで、体型や身長に関して落ち込むことも多いです。理想がどんどん高くなっていて努力ではどうしようもできない部分もコンプレックスになっています。
先生からのANSWER
彼氏が撮影をした無防備な姿が支持されている!もっともっと隙を見せても大丈夫
まずどうしてその動画がバズったのか考えてみましょう。 きっと今回人気となった動画は、彼が撮影をした無防備な自然体が評価されたのでは?ただキレイに取り繕っているだけ の動画では、人気動画にはならなかったはずです。美しいだ けでは人気は出ません。キレイというのは、必ずその前にちょっと〝ヘン〞だった時期があるのです。それが次第に個性と見られ、可愛いに繋がります。例えば自信のないあなたというのも人気の理由になり得ます。自身の魅力を分析することが自分をポジティブに捉える第一歩です。
今回のような、ある意味偶然の成功はその後そのことが忘れられなくなり、かえって成功にばかりこだわってしまって 精神的に苦労することがあります。フォロワーを増やす減らすの前に、自分が今日一日だけを見つめて、今日の現実の生活を充実させることから始めて自分をもっと磨いていきましょう。
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イラスト/かにみそ 取材/川端宏実、松島かれん 編集/藤倉奈々
*この記事はJJ12月号を再編成したものです。