自分が思い描く、理想のお仕事を実現している先輩を追いかけるこの連載。今回は、この自粛期間でさらに夢を広げた女性を取材。自由が限られてしまうコロナ禍で、自分らしく働く秘訣とは?
Sekieさん
会社経営/フォトグラファー
1991年生まれ。インスタにオシャレな旅写真やライフスタイルをアップしたことがビジネスのきっかけに。2020年に自身が代表を務める、会社を設立。あたらしいサービスの立ち上げなども準備中。
新卒で入ったブライダル会社は8カ月で退職しました
新卒で一度は就職をしてみましたが、自分がやりたいこととの違いに悩み、早々に退職を決意しました。そこから、SNSを活用した仕事がスタートしました。
もともとインスタグラムのフォロワー数が増えてきていたことで、アパレルブランドからアカウントの運営のオファー があったんです。そのときにSNSが仕事に繋がると知 り、フリーランスとして活動をすることを決意。そして自分の世界観を写真に収め、SNSで発信をしていくうちに、フォトグラファーやプロップスタイリストとしてのお仕事が増えていきました。
自分の写真に自信がついたから周りに目が向くようになった
さまざまな企業とお仕事していくうちに、フリーランスでは受けられない案件も増えてきてしまったため、今年ついに会社を設立しました。
実は新型コロナの自粛期間で、仕事に対する気持ちが大きく変化したんです。今まで自分の作品を残すことにやりがいを感じていましたが、これからは自分の周りの人たちと一緒に、幸せになりたいと思うようになりました。
オンラインサロンを開いたのも、本気で写真を仕事にしたいという人の力になりたかったから。人に教えるということは、自分にとっても新しい気づきになるので、私自身も勉強にもなりました。これからの仕事も、自分が〝ピン!〞とくる感覚を大切に、周りを巻き込んで、チャレンジしていきたいと思います。
仕事でやりがいを感じた瞬間BEST 3
BEST1 フォロワーさんからの「次の旅行はここにします!」
DMなどで「知らない世界を見せてくれてありがとうございます」など、感想をいただくことがあるんです。私の写真から、見てくれた方の世界が広がったと思うと、やっぱり嬉しいです。
BEST2 昨年9月からスタートしたオンラインサロン
限定で開いたオンラインサロンは、昨年、NYで行ったフォトツアーなどで、私の写真について細かくレクチャーしました。もうすでに仕事として写真を撮っている方もいて嬉しかったです。
BEST3 Sakieさんの世界観で撮ってほしいと言ってもらうこと
私はプロダクトカメラマンではないので、写真の画角の中での世界観を大切にしていました。なので、写真の世界観を評価してもらえて、お仕事をオファーしてもらえると嬉しいです。
仕事の日の1日のスケジュール
① AM8:00 自然光がキレイな時間にハウススタジオなどで撮影をスタート
持ち物はカメラ1台と、現場で写真をみんなに共有するためのiPad。これだけあれば、撮影のお仕事はできちゃいます。スタジオ撮影の他にも、カフェやホテルなどでも、撮影をすることが多いですね。
②PM0:00 ランチがてら行きつけのカフェでミーティング
打ち合わせはなるべくまとめたい派なので、撮影のない日は3~4本まとめています。
みなさん、私の過去の投稿や作品を見てきてくださるので、撮影イメージのすり合わせはとってもスムーズなんです。
③ PM4:00 家に戻ってからは物撮りのお仕事を暗くなるまでやります
私は撮影の際にライティングを組まないので、撮影は日中の日があるうちに終わらせることがマスト。家でも物撮影の仕事ができるので、ありがたいことに、自粛期間もお仕事は結構いただいていました。
④ PM8:00 24時までは新しいサービスの準備など自分のペースで作業
18時ごろには、会食へ出かけることもありますが、最近は新しくはじめるフォトサービスの準備をすすめています。あとはインプットのための情報収集もこの時間に。その後お風呂に入り、2時には寝ます。
仕事スタイルのこだわりPOINT
会食にもそのまま行ける、ブラックメインのスタイルが基本です
キチンと感があって、撮影でも動きやすいスタイリングが定番です。
この日はLECIELBLEUの黒トップスに、ずっと愛用しているTheoryのパンツ(週4でヘビロテ!)にGUCCIのローファーを合わせました。ガウンのように羽織れるコートはMax Maraのもの。
仕事の日に欠かせないアイテムはこれ!
必需品はCanonのカメラ、iPad。名刺はスマホケースに。時計はBreitling。予定は、エルメスの手帳に書き込みます。
仕事における3つのマイルール
RULE1 仕事はきちんとできるものを選ぶ
安請け合いせず、できることをやる。数字の計算など、私が苦手なことは人に任せることも大切だと思っています。
RULE2 ひとつひとつが次の仕事に繋がる
多くのクライアントさんが「あのお仕事を見て依頼しました」と言ってくれるんです。 人との縁にも感謝しています。
RULE3 自分がピン!とくるものに投資
自分と向き合って、心が動いたものには、お金をかけています。自分が何にトキメク の か、ノートに書き出してみて。
撮影/佐々木大輔〈SIGNO〉 取材/川端宏実 JJ girl・laboプロデュース/仁科ゆり、平林保奈 美〈ともにcosaji〉 編集/髙田彩葉
*この記事はJJ2月号を再編成したものです