特集

【元AKB48高橋みなみ】職場のお局や後輩とうまく接する秘訣を伝授

上司と後輩の間で板挟みになった読者からの相談が寄せられました。自分のことを買ってくれる上司に、それをおもしろく思わない先輩や後輩たち。今月の相談者は、そのせいで仕事が思うようにいかない悪循環に悩み中とのこと——。たかみなさん流のスムーズな対処法とは?

※この記事はJJ2017年8月号を再掲載したものです。年齢などはすべて当時のものとなります。

今月のお悩み

最近転職したばかりです。私のほか、年下1名、お局リーダーの3人で商品開発のチームが構成されています。ほかに部長と次長がいますが、全員女性です。部長が私の得意分野を高く評価してくれるのですが、それをほかのメンバーが良く思っていないようです。人間関係に左右されず、職場環境を改善し、チームの実績を上げたいです。上司と先輩、後輩を共に円滑な関係でいられるコツをぜひ教えてください!
(メーカー会社勤務・26歳 A.Yさん)

誰かの間に挟まれたとしたら、平等な立場になることが最優先!

AKB48時代は板挟みになることはよくありましたが、私はどちらにも構わないようにしていました。正確に言うと、構っているようで構っていないというのでしょうか、ほどよいバランスをとって双方の間に立つようにしました。

なんでも不満に感じる人はいるし、何でもかんでも愚痴る人もいる。自分のことを全部吐き出す人に対しては、彼女の思っていることで必要なものだけをピックアップして、上に伝えるようにしていました。それが私の役目だと思っていたんです。いい塩梅で取捨選択をしようとしていました。相談者さんは転職したばかりで、慣れた環境でないことが、上手に立ち回れない理由でもありますよね。

お話を聞く限り、上司とも先輩、後輩ともそろそろ話し合いの場を持ったほうがいいタイミングだと思います。自分から行動することが状況改善の第一歩。「贔屓をしてくれる」上司には、まず感謝の気持ちで接しつつ、自分の置かれている状況を相談してみてください。「お気持ちはうれしいですが、もしかしたら私だけ特別扱いのように思われているかもしれない」と伝えてもいいと思います。言い方によっては上司が反抗されていると感じることもあるので、相談という形で伝えてみるのはどうでしょうか。

上司に相談したら、次は先輩、後輩たち。まず上司に伝えたことを報告しましょう。そうすることで、あなたが行動に出たということをわかってもらえると思うんです。この順序が実はとても大切。そして、後輩と話すときは伝え方に気をつけ、下手に出るように心がけてみてください。「どうしたら相手の懐に入れるだろう」と考えてみるのもいいかもしれません。

アドバイスをするときにずっと怒っている人っています。舐められたらいけないと思うのは分かります。でも、怒るのではなくて言うべきことをきちんと伝えるほうが効果があると思うんです。怒られることに慣れてしまうと、こちらが本当に怒っているときに、何も感じなくなってしまうことがあるからです。アドバイスする側は冷静さが必要。チームを上手に回すためなら、余計なプライドは捨て、メンバーの熱をどうしたら上げられるか考えてみてくださいね!

イラスト/よこみねさやか 撮影/玉井俊行 ヘア・メーク/福岡玲衣〈Addictcase〉 スタイリスト/黒田菜菜子 取材/角田枝里香

この記事が気に入ったら

Pick up