思っていたよりイイネが少なくて、後からこっそり削除する、そんな経験ないですか?(泣)
それこそ、学生の頃はくだらない投稿や自己満足で良かったのが、25歳を超えてくると、途端に増える【ご報告】から始まるような、人生のターニングポイントを投稿する友人たちの登場によって、それに匹敵するくらいインパクトのある内容や“イイネ”がつく内容じゃないとアップしちゃいけない、しにくい……、みたいな。自分で勝手に投稿のハードルを上げてしまって、見る人のリアクションも考えて(アップする時間帯まで気にして)投稿してしまう自分がいる。自分のSNSなんだから、好きなことを自由にアップすればいいはずなのに……。イイネの数に、『アナタの今日は、星いくつ!』みたいな、行動そのものの価値を判断されているような気がして、その数字に一喜一憂。そんな自分に嫌気がさして一時的に離れてみるも、友達のネットワークからも離脱してしまうような気がして、寂しくなってまた投稿に悩んで……って。
イイネに支配されている私、
なんか全然良くないじゃん!!
こんな感じになってるんです、今(笑)。特にJJ世代は働いているコが多いからこそ、ひとつの投稿がみんな濃いというか(特にFacebook)、勝手に意識して張り合ってしまう、そんなことってないですか? 思っていたよりイイネが少なくて、後からこっそり削除する、そんな経験ないですか?(泣)
そもそも25歳前後って、“隣の芝生は青い”じゃないけれど、周りの動向がすごく気になるし、意識的に人の投稿を見てしまう世代。それに加えて、SNSを通して情報が丸見え&筒抜け状態ともなれば、もう“周りの芝生がレインボー”くらいの情報量。あああ、勝手にノイローゼ状態!
と、ぼやいてみたはいいものの、SNSは私にとって必要不可欠なのも事実。でも、この連載が終わる頃には“イイネの呪縛”から解放されて、SNSに支配されるのではなく、自分の意志で使えているといいなと思いながら、きっと今日も21時前後を意識して投稿しているであろうせとはるでした(笑)。というか、イイネが外から見えないSNSがあったらいいのになぁ……。(切実)
瀬戸晴加
せと・はるか 1990年生まれ、26歳。東京都出身。大学3年生でフリーマガジン『TiaraGirl』の編集長に就任。現在はWebメディア「#Femme by TIARAGIRL」編集長。また、東京ガールズキックボクシングクラブの代表として、女性向けキックボクシングジムのプロデュースを手掛ける。
Illustration/foxco212