夢に向かって日々進化し続けるJJモデル。彼女たちの本音に迫り、その魅力の裏にある努力やストーリーを教えてもらいました。
今日ご紹介するのは、乃木坂46メンバーでJJモデルのひなちま。悔しさを原動力に努力し続ける彼女の、今の気持ちを本音で語ってもらいました。
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乃木坂46のメンバーとして、舞台にも挑戦しているひなちま。今、JJ モデルの仕事とはどう向き合ってる?
メンバーでもモデルをやっているコが多かったし雑誌が好きだから憧れはあったけど…自分の体型的に携われるとは思っていませんでした。でも、実際にJJモデルになって女のコのファンが増えたし、握手会で「JJを見て好きになりました」って言ってくれるコも多くて。メンバーからも「メークのこと教えて」と聞かれることも増えたんです! そんなふうに身近に感じてくれる人がいるなら、私みたいな立場も必要なのかなって思えるようになりました。
モデルの仕事を始めて大変だったことってある?
アイドルや演技の仕事とは違って、切り取られる部分が静止画ですよね。その一瞬に一番いいものを見せなきゃいけないところは大変でした。毎月レギュラーで誌面に出られていなかったことも…正直、悔しかったです。母から「今月、JJ出るの?」って聞かれたときに「出てないよ」って答えるのがしんどいときもありました。モデルとしての仕事が減ると「何が足りてないんだろう?」と悩むことも多くなって。
でも、その悔しさはモチベーションにもなっています! 「みんなと同じじゃ必要とされない。自分だけの魅力がないとモデルとして成り立たない」と、髪色や眉を変えてみたり、カラコンをやめたり、自分の研究もするようになりました。実際に「どうかな?」って周りに相談すると、「そっちの方がいいって思ってたよ!」という反応もあったりして。やっぱり自分自身で動かなきゃいけないんだなって改めて感じました。
アイドルの仕事にはどう向き合ってるの?
ここ最近、私はずっとアンダーで。1期生はほぼ選抜だったり、卒業したメンバーもいて、「同じスタートラインに立っていたのに、なんでみんな先を走っているんだろう?」って思うこともあります。選抜に落ちてもファンの前では「頑張る!」って明るく言ってきたけど、本心は悔しくて。夏のライブでも、自分が選抜メンバーだったころの曲をステージ袖で見ていて涙が出ました。自分の不甲斐なさを感じたから、です。
以前のひなちまはすごく優等生 キャラなイメージだったけど、こうやって本音を言ってくれるようになったね。それはなぜ?
昔からすごく空気を読んでしまう人で、以前は自分の思いを言えずに我慢しちゃう部分がありました。でもここ最近、「無理するのはやめよう」って思えるようになったのも大きいかもしれません。握手会でも無理して元気でいるより、悩んでいたり弱い部分もありのまま伝えるようにしたら心が楽になったんです。本音で話すとファンのみんなも「もう頑張ってるから頑張れとは言わない。でも、ずっと応援してるから」って言ってくれて…。
悔しいことは悔しいって言った方が周りも自分も気持ちいいし、もっと周りを頼っていいんだなって気付きました。ずっとアイドルはマイナスなことを言っちゃいけないって考えていたけど、アイドルとはいえ、みんな「人」として見てくれているから…もう頑張りすぎなくてもいいのかなって思えるようになったんです。こういう思いも、最近は1期生に話せるようになりました。そんなとき、みんなアドバイスをくれたり励ましてくれたり。本当に感謝しています。
無理するのはやめようって思ったきっかけは?
一番のきっかけは「無理して明るくしなくていいよ」という母の言葉でした。それまでは自分の意見を言えずに周りに流されて、我慢していたものが溢れるまで気が付かない状態でした。家に帰ってから、涙が止まらなくなることもあったんです。そんなとき、「日奈は色々気にしすぎ。自分が硬くなると周りも硬くなるから、もっと力を抜いていいんだよ」という母の言葉に救われました。そして、マネージャーさんも、私がぽろっと弱音を吐いたときに「そんなに頑張らなくていいんじゃない?」って言葉をかけてくれて。それがきっかけで素の自分や本音をさらけ出せるようになりましたね。
無理することをやめて、仕事での変化はあった?
いい意味で肩の力が抜けて、どんな仕事も楽しめるようになりました。今までの自分を振り返ると、全てに力んでいて、見ている人を疲れさせているような感じだったと思います。今までの「ドラマや舞台に出させてもらって忙しくしてるのに、どうして選抜に入れないんだろう?」という悩みにも、「メンバーの中でオンリーワンの存在にならなきゃ意味がない」って、やっと向き合えるようになってきたところです。
活躍の場が広がっているけれど、これからの目標は?
アイドルとしてはやっぱり選抜に入りたい。そのためには自分の武器を持つことが必要だと考えていて。例えば、メンバーやメークさんに「肌がきれい」と褒めてもらえることが多くて、そんなふうに周りから教えてもらえる強みを伸ばしたい。みんなから憧れてもらえるポイントを1つでも多く作りたいんです。
JJモデルとしては、もっともっと誌面に出ることが目標! 表現の幅を広げていきたいです。ドラマや舞台でグループ活動ができない時期もあるけれど、お芝居もモデルもグループあってこそのお仕事。それぞれの現場で得たもので乃木坂に貢献したいです。
20 代のうちに叶えたいことは?
自分の特技が形になっているものがないし、30代、40代になってもお仕事は続けていきたいので資格を取りたいです。JJモデルになってから美容への興味が大きくなってきたので、オーガニックコーディネーターの検定は受けたいな。いくつになっても女のコがきれいになれたり憧れる世界にはいたいと思います。やりたいことや叶えたいことはいつもノートに書いていて、「ドラマに出たい」「舞台に出たい」にはチェックマークが付けられました。「JJのカバーになりたい」の項目にも…いつかチェックを入れられたらいいなと思います。
撮影/小川健太郎 ヘア・メーク/森 ユキオ、陶山恵実〈ともにROI〉スタイリスト/鳥山悦代〈One 8 tokyo〉 取材/坂本結香 編集/千田真弓
※この掲載の情報はJJ12月号を再構成したものです。