好きを仕事にするって楽しそうだし、自由そうだし、稼げそうなイメージのある「フリーランス」。今回、いつか自分の名前で仕事をしたい人へ向けて、フリーランスフォトグラファーのさきえさんから、心構えを聞きました。
フォトグラファーの二宮さきえさんって?
1991年生まれ。新卒でブライダル会社入社し、8ヶ月後に退社。大学時代から続けていたインスタ(@sakiiiya)がきっかけで仕事依頼がくるようになり、フリーランスに。現在は旅の取材やツアー制作のほか、フォトグラファーとしても活動中。
新卒は正社員だったさきえさんは、どうやってフリーランスになったのか
ーどうやって仕事をもらうようになりましたか?
大学の頃からやっていたインスタに共感してくれるフォロワーさんが増えてきて、写真納品の仕事がくるようになっ たんです。
私は自分で営業しないスタイルなのですが、それは本当に大学時代から積み重ねてきたものがあるからだと思っていて。
SNSに写真をUPすることも、旅媒体で記事を書くことも、周囲に「私はこんなことをやってるんだよ」って言い続けることも、全部積み重ね。ちゃんと発信し続けたからこそ気づいてくれる人、声をかけてくれる人がいるんだということをフリーランスになった4年間で学びました。
今もSNSをマメに更新したい気持ちはあるのですが、こだわりが強すぎて写真一枚をUPするまでに3日かかっちゃうんです(笑)。
でもその時間をかけた一枚一枚の写真が今の私を作っているし、妥協はできません。一枚の写真を載せることで、次の仕事がくるので!
フリーランスを目指すならまずやるべきことって?
ーフリーランスを目指す人にアドバイスをお願いします
自分の〝ファン〞を作ることが 何より大切。「この人だから頼みたい」というものを見つけないと、フリーランスで生き残っていくのは難しい気がしていて。
それはセルフブランディングとも言えるのですが、もちろん最初は誰かのマネでも全然いいと思います。何でもやってみないと自分の好きなものや自分 らしさはわからないから、試行錯誤の中で最終的に〝個人〞に なればいいのかなと。
私自身も 「さきえさんに撮ってほしい」 と言ってくれるクライアントさんを大切にするためにも、これ からも自分自身をアップデートしていきたいです。
*掲載の内容はJJ3月号を再構成したものです。
撮影/佐々木大輔 取材/広田香奈 編集/森本理沙